人間を襲うようになったカラス

先日、こんなことがあった。
6月のどっかの土曜か日曜、近くのクリーニング屋に行った。
歩いていたらいきなり後ろから何か鋭いものが頭にぶつかった。
イテッと思って見るとすぐ目の前を
低空飛行のカラスが黒い羽をばたつかせながらスーッと飛び去っていく。


神社の前を縄張りにしているのか、
1羽のカラスが行き交う人々の頭を嘴で突付いている。
通りがかる人がいると背後からサーッと近付いて、ザクッと突き刺して、サーッと逃げていく。
縄張りを守るための威嚇行動の一種なのだろうか?
それとも余りにも空腹で見境なく襲い掛かっているのか?


クリーニング屋はその神社の前にあった。
その時何人か先にいて列になっていたから、しばらくの間カラスを眺めていた。
バレッタで髪を留めていた女性を襲ったときはすごかった。
ザクッと音がするぐらいの。よろけて、倒れそうになる。
打ち所が悪かったら、死んでいたかもしれなかった。
バレッタを食べ物だと思ったのだろうか?
道行く人たちは立ち止まって、電線に止まったカラスを指差して、
「どうにかならないかしらねえ」と話し合う。


次の日以後見かけない、というか襲われなかった。
保健所に通知されて捕獲ないしは駆除されたのだろうか?
(そもそも、野良犬や野良猫は保健所って聞くけどカラスの場合はどうなる?)


人間を襲うようになったカラス。
どうしてこんなことになったのか?
都会に住むがゆえのストレスなのか。そんな気がする。
極度のプレッシャーに耐え切れなくなって、錯乱・・・
怖いよね。
これが人間だったら、秋葉原の例の・・・
(青森出身ってことで気になって調べてみたら、高校が一緒だということが分かった)


東京のあちこちでこういうカラスが増え始めて、っていうのをだいぶ前に聞いたことがある。
その数は、該当するエリアは、年々増え続けているのだろう。
こういう本を見つける。「カラス、なぜ襲う 都市に棲む野生」
http://www.bk1.jp/review/0000000679


「人間を襲う」という本能を見つけた、共有した東京のカラスの群れ。
それはそれで進化ということなのだろうか?