「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

3連休初日。
6月末から土日は、出社したり、出社しなくても家で仕事していたりで
あんまり休んだ気がしていなかった。
仕事していなかったとしても「新規事業」の課題をやってたりで。


昨日、仕事をしていて、とても辛いことがあった。寄る辺ない気持ちになった。
それでなくてもこのところ
いろんな問題が片付かないままどんどん積みあがっていって八方塞。
今日もまた出社したら少しは片付いたんだろうけど・・・
とにかく「休もう」と思った。キリがない。
仕事から離れよう。新規事業からも。


映画が見たくなった。
こんなとき、何よりも僕を救ってくれるのは映画だ。
真っ暗な劇場の中でスクリーンに映し出される映画。
前置きが長くなったが、そんなわけで3連休初日は映画をはしごすることにした。
6月からどうしても見たくて、見に行けないままになっていた2本。
インディ・ジョーンズ」の最新作と「JUNO」
インディ・ジョーンズ」はまあいいとして「JUNO」は終わってるんじゃないかと心配だった。
昨日の夜、調べてみたらまだやってた。よかった。


9時に起きて、すぐ、渋谷へ。まずは「JUNO」
10時の回にギリギリ間に合うか。
ハチ公口を出て急いで文化村方面のシネマCQNへ。道玄坂を上っていく。
行ってみたら、「JUNO」がやってない。あれ?
間違えた。シネマCQNじゃなくてここはシネ・アミューズだった。
同じシネ・カノン系だったのでごっちゃになった。
じゃあシネマCQNってどこなんだろう?知らない。そういえば行ったことなかったな・・・
10時の回を諦める。
来る途中に見かけたシネタワーで「インディ・ジョーンズ」を見ることにする。
しかし、いざ行ってみたら初回が 11:50 から。
思いっきり時間が開く。
HMV に行って、タワレコに行って、探してた CD がないか眺めてみて、
「神座」でチャーシュー麺を食べる。
それにしてもねえ。
仕事がうまくいってないとプライヴェートもおんなじ感じ。
うまくいかなさ加減が重なっていく。はあ。


コンビニで「ぴあ」を探して、久々に手に取って、映画欄でシネマCQNを探す。
だいたいの場所を掴んで(駅の反対側だ)
午後2回目ぐらいの回の時間を押さえておく。
昔の「ぴあ」には映画館の地図情報が載っていたのに、最近の「ぴあ」って載ってないんですね。
不便だなあ・・・


気を取り直して「インディ・ジョーンズ」を見る。
あちこちの評を見てみると評論化筋からは手厳しいことばかり書かれているけど
僕はそれなりに面白かった。3作目より僕はこっちが好き。
ジョン・ウィリアムスのあの勇ましいテーマ曲が流れて、
ハリソン・フォードがムチ持ってジープに飛び乗るの見てるだけで大満足。
中学生の頃、水曜ロードショーかなんかで録画した
「レイダース 失われた聖櫃」を最低でも2回、
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」に至っては4・5回は絶対見ている僕としては
20年ぶりでトーンダウンしてようがなんだろうが、もうどうでもいいわけで。
20年ぶりの再結成、一夜限りの公演を同窓会気分で見ているような、そんな感じ。
ハリソン・フォードはどこをどう見ても年とって精彩を欠いてるし。
いーんですよ、つまんなくても。ぶっちゃけ。
スピルバーグの最近の諸作の中ではダントツに
「どうでもいい」仕上がりに終わってたところでどうでもいいんですよ。


そりゃやっぱ今見ても「魔宮の伝説」の方が100倍面白いだろうね。たぶん。
技術的にちゃちだったとしても。それを補って余りある「勢い」が違うから。
そうか。僕が最後に見たのはもしかしたら「最後の聖戦」の頃だったから、
20年前か・・・
記憶が美化されてんのかもなあ。
それでもいい。とりあえず僕の中で「魔宮の伝説」は娯楽映画の中で永遠にNo.1です。
あの映画を見て僕は初めて、「映画って面白いなあ」と思ったのだから。


よく言われるように
宇宙人のくだりが「えええぇーっ!!??」「そりゃないよ・・・」なんだけど、
それを差し引いても十分に面白かった。2時間が一瞬だった。
DVDを買ってもう1回見たりはしないと思う。
でも、5作目が出たらやっぱ見に行ってしまうだろうね。


最後、「王国」の破片が宙を舞って、静止して、地面に落ちていって
そして周りの滝に飲み込まれていく。
この映像のすごさにスピルバーグスピルバーグ何たるかを感じた。
「すげー」と唸った。ああいうの撮らせたらやはりかなわない。
あと、一番手に汗握ったのが特殊技術使いまくりの「作られた」スタントではなくて、
3連続で滝からジープが落下するという
体張ってとにかくやるしかない場面だったというのもスピルバーグらしい。
(これはこれで CG だったりするのかなあ)


映画ファン足るもの、スプルバーグ最新作にしてインディ・ジョーンズの続編というだけで
心湧き踊り、「最高!」と思うか、
心を鬼にして、冷静に客観的に一娯楽作として評価するか。
踏み絵のような映画だ。


敵役のケイト・ブランシェットがいいね、やっぱ。
今一番いい女優かもしれない、と思う。
「I'm not there」と同一人物とは思えない。