『パラノーマル・アクティビティ』『かいじゅうたちのいるところ』

先週の月・火とレイトショーを見に行った。

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パラノーマル・アクティビティ
僕は見たことないけど、CMが話題となったホラー映画。


監督の自宅(だけ)で撮影、なんと15000ドルという低予算で製作され、それが全米大ヒット。
パラマウント映画がリメイク権を購入するも「これ以上の作品」は作れないとして、
オリジナルが公開されることになったという。
試写を見たスピルバーグが絶賛。ラストはそのスピルバーグの助言により追加撮影がなされた。


一軒家に住む若いカップル。女は8歳の頃から超常現象に悩まされてきた。
今の家でも夜、寝ていると原因不明の奇妙な物音が聞こえ出す。
男は何が起きているのか探るために昼も夜も寝ている間もビデオカメラを回しっぱなしにする。
前の晩撮影したビデオを見てみたとき、そこに映っていたものは・・・


何が画期的かって、カメラを三脚に据えて2階の寝室を撮った映像が90分の映画の大半なんですね。
ホラー映画って手持ちの主観映像が当たり前だったでしょう?
この発想の転換
真夜中の明かりが消えてモノクロの部屋をただ撮ってるだけで十分怖いものが撮れてしまう。
やっぱ得体が知れなくて、次何が起きるのかわからないというのが恐怖の基本なんだなー。
いや、それも動き回っている主観映像とのバランスのよさから成り立ってるんだろうけど。
もしかしたらこの監督は本能的にうまいのかもしれない。
理性もさることながら、きちんと生理にも訴えかける。


直接的な怖さとかインパクトで言ったら『ブレアウィッチ・プロジェクト』の方が上かな。
あれは続編がひどいことになったと聞く。
この『パラノーマル・アクティビティ』も続編の話があるみたいで、そうならないことを祈る。

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かいじゅうたちのいるところ


今年どうしても見たかった映画の一つ。
昨年予告編を見て、ものすごく期待をかきたてられた。
監督はミュージック・クリップ界の鬼才スパイク・ジョーンズ
『Director's Label』のこの人のはほんと天才的だった。


原作は世界的に有名な絵本であるらしい。
狼の着ぐるみを着た男の子がお姉さんに傷つけられ、お母さんにも構ってもらえず、怒って家出。
岸辺に打ち寄せられていた船に乗ったところ、海を渡ってかいじゅうたちの住む島へ。
男の子はかいじゅうたちの王様となる・・・


単純なお話なんだけど、子供の視点からの悲しさとか寂しさが描けてて、
さすがスパイク・ジョーンズは柔らかい心を持ってるな、と感心した。
いろんなものがシンプルで素直なんですね。


このCG全盛の時代にかいじゅうが着ぐるみだというのが、やられた。
そしてこの着ぐるみが表情豊かだというところが何よりもマジカル。
このかいじゅうたちを見ているだけでほっこりと優しい気持ちになれる。
映画が終わってしまうのが名残惜しかった。
短編ドラマになって毎週少しずつ、永遠に見たい感じ。


スパイク・ジョーンズにはもっと映画を撮ってほしいなあ。


音楽は Yeah Yeah YeahsKaren O が担当している。
リリカルな曲が多かった。


ヒットしてまだしばらくやってるんじゃないかと思っていたら
先々週でほとんどの映画館で公開が終了、
先週は大阪で見るつもりが上映してるところは一握りでかつモーニングショーだったりして鑑賞不可、
東京にいるうちに見とかなきゃと急遽予定変更、
次の日は4時起きで6時の新幹線に乗るというのに吉祥寺のバウスシアターでレイトショー。
しかも帰ってきてから TSUTAYA DISCAS に返さなきゃいけないと
DVDを一本(『ディープ・スロート』) 見た。
これをもって1月からの集中して映画を見る時期が終了。