河口湖冬キャンプ その4

8時に誰かの携帯が鳴る。
チェックアウトは10時。二度寝する。9時に起きる。
1階に降りていくと昨晩の洗い物の片づけがほとんど終わっていて、朝食の準備もできていた。
うまいうまいと昨日食べ過ぎた僕は腹が減っていない。
朝食はいったんパスする。テーブルも埋まっていたし。
しかし、皆が食べ終わって、昨日の残りの鍋を再利用したスープがうまそうで、
結局食べてしまう。ベーコンやウィンナー。昨日の余りのそぼろあんをご飯にかけて。
やはりうまかったが、これ以上腹には入らない・・・という状態へ。


もう少しゆっくりしようと、追加料金を払ってチェックアウトを1時間ずらす。
あ、だったらと朝風呂に入る。
朝の露天風呂。今日もまた空は晴れている。抜けるような青空。


オリーヴオイルに高級なソーセージ。
余った食材を誰が持って帰るか、1つずつ希望者が手を挙げて、
かち合ったらジャンケンで決める。
こういうとき、女の子たちは熱心になるもんで。
荷物になるのが嫌なので僕は何も欲しがらず。


この日の予定は、この後、河口湖に行くことになっている。
チェックアウトして、貸し別荘のオーナー(?)が河口湖駅までマイクロバスで送ってくれる。
席が足りなくて僕は後ろのトランクにうずくまる。


河口湖駅前へ。「モ1号」という車両が記念に飾られている。
向かいのお土産屋にて手荷物を無料で預かってくれる。
店の名物的おばあちゃんが賑やかに応対する。
店の奥、仏壇のある部屋にダンボールが敷かれていて土足で上がってかばんを置く。
団体ごとに握りの部分を紐で通していって束ねる。
おばあちゃんは「お土産は割引するから、他の店では買わないでね」と僕らに声を掛ける。


河口湖へと降りていく。
坂道を下って、古びた商店街の間を通り抜ける。
トンカツよりもコロッケの方が大きく看板に書かれた総菜屋。
電気器具の店のショーウィンドーにソケットが並んでいる。
10分ほど歩いて、到着。
おお。これが河口湖か。生まれて初めて。大きなもんだ。
遊覧船乗り場があって、湖の上を遊覧船が遠ざかっていく。
まずはロープウェーに乗ることになっていたので、そのまま歩いていく。
道の山側に土産物屋兼食堂兼旅館の四角い朴訥な建物がいくつか立ち並ぶ。
いまどきこんなの誰か買うのかなーとほほえましい気分になるような
ファンシーショップ的な店を久々に見かける。
歩いていくと、観光客っぽいオヤジが
「今日、風強くてロープウェーやってねえよ。行くだけ無駄だよ」
と僕らに向かって大声で怒鳴って、すれ違う。
確かに、空は晴れているものの風は強く。
残念ながら天候には勝てず。諦める。うーん。湖を高台から眺めてみたかったが。


気を取り直して遊覧船に乗ることにする。
駐車場で案内をしていたおやっさんが団体割引してくれるという。
900円のところを810円に。
せっかくだからと乗ることにする。
30分おきに出航していて、20分かけて河口湖の上半分をぐるっと回る。
次の12時のに乗るとしたら、20分後。
時間が空いて何人かでソフトクリームを食べに行く。土産物屋の1つへ。
バニラ、ラベンダー、白桃、巨峰とあって、組み合わせもできたんだけど、
僕はバニラだけ。こういう観光地のソフトクリームってそれだけでおいしいですよね。
土産物屋にご当地キティならぬご当地キューピーってのがあって、
キューピーちゃんが武田信玄の格好をしていたり、ほうとうになっていたり。
http://www.only-one.co.jp/02character/01kewpie/15yamanasi/index.html
いろんなメーカーから出てるみたいで、
ばったもんっぽい、北斗の拳機関車トーマスのパクリらしきのもあったりして。


遊覧船に乗る。
ものすごく風が強い。吹き飛ばされそうになる。
湖の上から見る富士山はまた格別。
美しく、壮大な光景は日本にも意外と転がっている。
「あー、僕って日本人なんだなあ」と思った。
最初のうちはがんばって展望デッキにいたけど、あまりの寒さに途中から中へ。
岸に上がってからも寒さに震える。