感門之盟(その1)

昨日はISIS編集学校のイベント、「感門之盟」という
20守・19破・物語講座第一綴・風韻講座第三座、各コース合同の卒業式。
場所は北千住にある東京芸術センター「天空劇場」


開始は13時半、その前に教室で集まってランチ汁講(オフ会)。
イタリア料理の店へ。
集合は11時半なんだけど、北千住って初めてだったので土地勘がなく、
そもそもどうやって行くのがいいんだろう?と
霞ヶ関から千代田線に乗り換えるも
10分ぐらいで着くかなと思ったら全然そんな甘いもんじゃなく。
僕としては珍しく、遅刻となった。
初めて下りる北千住の街は一杯飲み屋とか小さいスナックばかりで
これぞ、下町。もっと早く来てあちこち見て回ればよかった。


汁講、これで4回目。今回初めて会う人も2人。
教室11名のうち9人の方とお会いしたことになる。
いつもそうだけど、いくら編集学校というつながりがあるとはいえ、
最初のうちは「どういうお仕事を?」とかぎこちない会話となる。
ペットの話で盛り上がる。飼ってる犬のこと。
パプアニューギニアの蛙を飼ってるという人もいて。
餌はコオロギなんだそうな。
肝心の師範代は事故に巻き込まれたとかで、いつまでたっても現れず。
店を出る直前になってようやく、到着。


東京芸術センターへ。続々と人が集まってくる。
21階のホールへ。
最大400名収容可能という。こんな高い場所に大きなホールがあるなんて。
こういうのを設計して造るのってかなり大変だったんではないかと思う。
それはさておき、21階は90mの高さ。さすがに眺めがいい。


受付を済ませて、教室名と名前の書かれたネームプレートを受け取って、首から下げる。
空調の効いたホールは割りと気温が高めで、僕は1日、Tシャツ1枚で過ごす。
会場の女性たちは着物を着てる人がとても多かった。
編集学校というか校長松岡正剛の、
日本人は日本文化というものにもっとちゃんと触れようという姿勢の現われか。
師範代から以前聞いた話だけど、感門之盟の休憩時間にて着物姿で喫煙所に入ると、
決まって、松岡正剛から「おまえそれ、自分で着付けたんか?」と聞かれるという。


13時半、開始。
司会は編集学校の(確か)頭取と元師範の2人。
この師範の方がとても美人で、
最初イベント会社がどっかからか呼んできたタレントかと思いきや
かなり前の世代の師範代・師範経験者だと聞いて驚き。
本職はシンガーソングライターなんだって。
いろんな人が集まってるものなんだなあ・・・


当日の流れが説明されて、いよいよ松岡正剛校長が登場。
黒のジャケットの下に赤の薄手のタートルネック
おしゃれな人やなあと思う。
世界はおかしなことになっている、
適切なライフサイズが得られなくなっている、
世の中はグローバルスタンダードってことで
例えば google が本を丸ごとデータ化するってことしてるけど、
そんなことをしていると「感じる」ってことが抜け落ちていく。
編集学校という門をくぐった我々は今、その門をくぐろうとしている。
今こそこの「門」というものを感じようじゃないか。
そういう話だったように思う。
校長の話は変幻自在であちこちへするすると流れていく。
1分ごとに別な話をしているような。
でも、トータルで何かを語っている。
聞いてて「どこか」に向かっているという感覚・感触がある。
とはいえ、煙に巻かれているような。
うーん。テーマだけ事前に決めて、全て思いつきで語ってるのだと思われる。


(続く)