第28回感門之盟「Edit Cross 共読区」

(昨日からの続き。4/17(日)のこと)


会場は「Zest」新入社員研修の打ち上げが行われた場所。なんだか懐かしい。
守破の先達文庫授与や物語講座の授賞式。
松岡校長がけっこう細かくダメ出しをする。
師範の方たちも立つ場所や間合いなど段取りを確認する。
待っている間、何人かこれまでお世話になった方とお会いして話す。
そんなこんなで自分の番となる。
ステージ脇から歩いてきて中央に出て、教室名の大きく書かれた紙を掲げる。
簡単なようでいて、どのタイミングで歩き出すかなど意外と難しい。
リハーサルしといてよかった。
(本番ではモタモタしていたら校長からさっさと来いと言われたけど…)


昼の弁当代わりのハンバーガーを食べて、12時より受付開始。
これまでのようなイベントホールとは違って、原点回帰でレストランの中。
「Zest」自体は大きいスペースなんだけど250人も集まったらすし詰め状態。
かつての感門之盟は今回のようなレストランにて開催されたという。


何で今回このような原点回帰へと至ったかというと、まさに3.11の震災。
本来ならば一ヶ月前、3/13(日)に開催されるはずだったのが急遽延期となった。
ギリギリまで開催の可否を検討したという。苦渋の決断だったと聞く。
そして今までとは場のトーンを改め、
演出も控えめに進行もあっさりとしたものとして
編集学校に関わる人で集まれる人は集まろうという趣旨のもと開催された。


最初の校長の言葉では「平時の中の有事」とあって、
これがこの日1日のキーワードとなった。
「心の中で津波を感じること」であるとか。


この数十年、日本には「欠けたモデル」が失われている、
だから誰もが1つの正解を求めてしまうという発言は
明日から師範代となる僕らに向けられたように思った。
そして、感門之盟のタイトルにあった「共読」で言うと
そもそも学衆・師範代・お題のやり取りが共読なのであると。


その他に3つ、心に響いたのは
「伏せられたものが書物であって、開けるのが読書である」
「知の編集工学と情報の編集工学はまだ重なり合っていない」
「本のできることを増やしたい、誰もが著者であり、編集者なのである」


13時に本編が始まって、16時過ぎには終了。
その後、「共座共読」と題して、まあ要するに「アフ感」(打ち上げ的飲み会)
知ってる方々からはこの前の花見のこともあって
「今日は飲み過ぎないように」と笑われながら注意され、
それほど知らない方々からも、「アロハ」の入った教室名にちなんで
「何で今日はアロハじゃないんだ?」と突込みが入った。
うぬー。ステージ衣装は常に持ち歩いてこそのステージ衣装なのだな。
(今回チームを組む師範の方はジャケットの中にアロハを着てくれていた)


落册市というブックオークションでは
『ロック・ピープル101』というガイドブックを競り損ない、
中公新書の『バルトーク―民謡を「発見」した辺境の作曲家』は落札できた。
(\1,000)


2次会も「ZEST」に居続けて、ビールとワインを飲む。
初めて会った方とも編集学校というつながりであれこれと話す。
23時過ぎまでいたのかな、そろそろ帰らないと明日の仕事に差し支える、
というか明日の25守開講に差し支えると思って帰ってきた。
周りを見渡すと25守の師範代でこの時間まで飲んでたの僕だけ…


郡山出身の師範の方と話す。
実はこの土日に磐梯熱海温泉に行ってきたんですよと言ったらとても喜ばれた。
何度も何度も、「郡山に来てくれてありがとう」と。
よかった…