カンヌ '09

今年もカンヌ国際映画祭の季節がやってきた。
ラインナップを見てみる。
http://cinematoday.jp/page/A0002179


クエンティン・タランティーノラース・フォン・トリアーミヒャエル・ハネケ
ペドロ・アルモドバルケン・ローチジェーン・カンピオンなどなど例によって常連ばかり。


とても気になる、というか見てみたいのは、
 *アンドレア・アーノルド監督「フィッシュ・タンク」
 *ロウ・イエ監督「スプリング・フィーバー
 *ブリランテ・メンドーサ監督「KINATAY」
 *ツァイ・ミンリャン監督「フェイス」
ってとこかな。アンドレア・アーノルド監督以外はアジア系。
オールド・ボーイ」のパク・チャヌクも今回は新作を出品しているし、
そろそろ日本以外のアジアからパルムドールが出てもいいのかも。


個人的には「フィッシュ・タンク」が一番気になって仕方がない。
中国のロウ・イエ監督って前作「天安門、恋人たち」が激しい性描写で、
検閲を通さずにカンヌに出品、中国では5年間の監督禁止令を受けたのだとか。
それを無視して映画を作ったという。こういう気骨のある人っていいねぇ。


賞に絡むところで言えば、
ほぼ毎回何かしら受賞しつつもパルムドールのない
ミヒャエル・ハネケペドロ・アルモドバルはそろそろ序列的にもらってもよさそう。
20年ぶりのコンペ選出、86歳のアラン・レネ監督は
特別功労賞みたいなのが急遽用意されるんじゃないかな。
(正式な功労賞は今年、河瀬直美監督が受賞とのこと)
あと、エリア・スレイマン監督の「ザ・タイム・ザット・リメインズ」と
マルコ・ベロッキオ監督の「ヴィンチェレ(勝利)」かな。
この2人のことはよく知らないけど、なんとなく。
ズバリ予想するなら、
ペドロ・アルモドバル監督の「ブロークン・エンブレイシス」じゃないかね。


アン・リー監督にはさほど興味はないけど、「テイキング・ウッドストック」は
名前の通り1969年のウッドストックを描いたものなので、これ、かなり見たい。


イザベル・コイシェ監督の「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー」と
ギャスパー・ノエ監督の「エンター・ザ・ヴォイド」は東京を舞台にしている。
そのうち前者では「バベル」で一躍時の人になった菊地凛子が出演している。
どんなふうに東京が描かれているのか、これも気になる。


コンペには出てないけど、是枝裕和監督の最新作「空気人形」は
内容が面白そうなんで公開されたら見に行くと思う。
板尾創路も出てるしなあ。

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それにしても昨年パルムドールの「クラス」は
いつになったら日本で公開されるのだろう?