第31回東京青高同窓会

土曜、高校の友人に誘われて「東京青高同窓会」ってのに出てみた。
高校の同窓会の東京支部の総会。
これまでそういうの縁がなかったけど、どんなもんだろうと。
今回は31回目。告知用に専用のサイトまであった。


上野公園の中の精養軒で16時開始なんだけど、
手伝いをすることになっていたので14時に会場入りの予定。
その前に友人と12時に待ち合わせて昼飯を食べる。
中通の焼肉屋。カルビとタン塩のセット。僕はビールも飲む。
映画の話をあれこれとする。


食べ終えて、公園の中へ。
土日だけあって大勢の人でいっぱいだった。
高台に上ってベンチに座る。話す。下りてブラブラと歩く。
国立西洋美術館ではルーヴル美術館展が開催されていた。
東照宮にお参りして、道路を渡って不忍池へ。ぐるっと半周する。
蓮の下、濁った水の中をでっぷりと太った真っ黒な鯉が泳いでいる。


14時になって精養軒へ。
友人が以前参加したときに出会った先輩から呼ばれて今回手伝いをすることになったのだが、
その人と連絡が取れず、ロビーでしばらく待つ。
待ちくたびれて暇になって、一度外に出る。
動物園の方まで歩いていって、幼児向けの遊園地前の売店でラムネを買って飲む。
何とはなしに歩いているとパゴダ(釣鐘型の仏塔)を見つける。バンコクでこういうの見たなあ。
その隣には上野大仏の頭部が鎮座している。
こんなのがあるって、知らなかった。
上野大仏は関東大震災のときに頭部が落下、
第二次大戦に当たっては胴体部分の銅を供出したという経緯で今は頭部のみ残されている。


先輩と連絡が取れ、控え室へ。
写真撮影のアシスタントをやるようだ。
カメラマンの方に紹介される。この人もまた、卒業生だった。
今回の当番幹事に当たる35回生。毎年持ち回りで幹事となる。
僕らは43回生なので、8年後か・・・
35回生の方たちが多く参加されていたけど、僕らの代は僕と友人ともう一人の3人だけ。
そのときになればあれこれいろんな人の所在が判明して、大勢参加するようになるのか。
控え室は、長テーブルの半分が配布物の折込で何人も固まって黙々と慌しく、
半分が後半の懇親会用に用意された青森のお菓子(浅虫名物、久滋良餅など)が
紙皿に選り分けられていた。


受付で会費を払う。7000円。高い・・・
卒業年度を記した名札をつける。
出席者が集まりだす。年配の方が多い。50代より上がメイン。
受付の列も10回生より上、20回生、30回生、そこから下全部みたいに区切られてて。
僕らがこういう同窓会を知らなかったのも、
若い人向きの集まりじゃなかったからなんだろうな。
年配の方たちばかりってことで割合フォーマルな格好の人が多く。
最低限、ネクタイなしのスーツ上下。
今年や去年の卒業生も招待されていて、彼らは決まって紺の入学式スーツ。
ラフな格好でいいらしいと聞いていた僕は
半袖の柄物のシャツに、ジーパン、サンダル。思いっきり浮いていた。


会場入り。
大広間にずらっと椅子が並べられていて、今回は約330人が出席とのこと。
結構集まるものなんですね。
毎年お盆に青森市で行われるのだと1000人近くにもなるという。
入り口近くでは記念グッズとして同窓会オリジナルの付箋や、
前回30回記念大会の模様を撮影したDVDが販売されていた。
あと同窓会の中の同好会なのか、書道の作品や名所巡りの会の写真が展示されていた。


第一部の総会が始まる。
亡くなられた方への黙祷。
校歌斉唱。前身の中学校、女学校含めて、3曲。
今の校歌だけではなく中学校、女学校のも歌える人がいて、歌っているのにびっくり。
今の校歌ともなると、会場内轟くような大合唱。
卒業して15年ぶりに聞いた、という僕はちっとも歌えず。


来賓の紹介と、挨拶。
現在の校長先生が、四季折々の校舎周辺を撮影した写真でいっぱいのスライドで
今の青高がどうなっているのかを紹介。
新しい校舎になって、一学年は7クラスにまで減って(僕らのときは10クラスあった)っていう。
三四郎池」ってのが出てくる。あれって昔からあったのだろうか?記憶にない。
校長先生の話にはなかったけど、修学旅行が復活、土足じゃなくなった、
男女半々になった(僕らのときは女性の数は1/4だった)、
などなどあれこれと最近の変わりっぷりを聞いている。
なんかもう、全然違うんだろうなあ。
来賓挨拶の中では、それとなく昨年の秋葉原の殺傷事件のことを触れている人もいた。
そうか、後輩に当たるんだよなあ、ということを思い出す。


昨年度の会計報告や第30回の開催報告などが儀式的になされる。
賛成の方は拍手を、ってやつ。
まあこういう場で意義あり!っていきり立つ人もいないよね。
このまったり加減、同窓会っぽいなあと思う。
この辺り、眠くなってうとうとする。


第2部のピアノコンサート。
もちろん、卒業生が演奏する。
36回生のプロの女性の方と、なんと第1回生のエネルギッシュなおじいさん。作曲家だという。
この2人がモーツァルトピアノソナタを連弾、
おじいさんが「お江戸日本橋」をモチーフにした即興、
再度2人でドヴォルザークのスラブ舞曲を連弾、
最後に女性の方がショパン夜想曲英雄ポロネーズ


ここでいったん、懇親会向けに会場設営となって、1階のロビーへ。
手持ち無沙汰なままソファーに座っているとやがてねぶた囃子が上から聞こえてきて。
会場に戻るとステージの上は人間よりも大きな太鼓が2つに、
ハネトの衣装を着た笛の吹き手が何人か。
ねぶた囃子は懇親会の最後でも演奏され、
ラッセラーラセラー、ラッセラッセラセラーと大合唱になる。


第3部の懇親会。立食パーティー
写真撮影のアシスタントは友人に任せて、
若い世代の人たちが集まってるテーブルにてひたすら飲み続けた。
若い世代って言っても、40代から下全部みたいな大ざっくりした括り。
いろんな人に紹介されて、話して、ひたすら名刺交換する。
田酒の山廃が一升瓶で出てきて、遠慮せず飲んだ。
ビンゴ大会なんかもやってたみたいだけど、全然気にせず飲み続ける。


卒業以来ずっと顔を合わせていなかった同級生と会う。
他の同級生も全然所在がつかめなくなったとか、青森駅前の寂れっぷりがひどいとか
そういう話をする。
彼はIT関係の会社を興して今、取締役。すげー、と思う。
この会場に来ている人たちも
会社のそれなりの立場にある人や独立して自分でやっている人が多く。
東京で成功しているか、成功しようとしている人たちの集まりなんだろうなあと思う。
そのためのネットワーク作りとして、こういう同窓会が機能する。


懇親会が終わって、ここから先は世代別に分かれて2次会。
最初に呼ばれた代表幹事の35回生のところか、楽しそうな雰囲気だった29回生かで迷って、後者へ。
どうもこの29回生ってのが中心となる代のようだ。
毎年利用しているという、小さなホテルの居酒屋へ。
僕らの通った旧校舎を映像に残したDVDが上映されて、懐かしく思う。
学食ってこうだったよなあ、購買のおばさんとか(ナンシーかキャサリンのどっちか)。


このホテルでは余興をやってくれるとのことで、いつもは南京玉簾だったのが今回は獅子舞。
獅子が席の間を回って一人ずつ頭を噛んで、鈴をくれる。


飲みっぷりがいい年上の女性の方に、肘にボールペンで落書きされる。
僕ははしゃいで笑ってる。
3次会でもう1軒入って、帰ってきたのは午前0時過ぎ。
飲んでたら楽しかった。
高校の同窓生という集まり。いろんな世代の、いろんな職業の人がいて。
こういうネットワークに入っていくのもいいのではないかと思った。