2009.10.30 (Fri) / 東京は晴れ

昨日の午後、2回目の松丸本舗訪問。


前回、23日のオープンのときに行ってみたら
僕が以前書いた読書ノートから
「闇の左手」(アーシュラ・K・ル=グィン)と「ギリシャ神話集」が採用されてて、
驚いたっつうか、「ひー」って感じで。
どっちも、「なんか書くか」っつって、夜、酒飲みながら書いたものなんですよね・・・


それはさておき、
「闇の左手」3冊あったのが、今日見たら1冊に減ってて妙に嬉しかった。
なんだか、ゾクッとした。
何気ない顔して無言で眺めてたけど、心の中「よっしゃ!」とガッツポーズ。
(まあ、僕の読書ノートを読んで買ったんじゃないんでしょうが・・・)


当たり前だけど、僕がこの本を書いたわけではない。
僕が印刷したり製本したり配本したわけでもない。
僕が並べて売ったわけでもない。
僕が儲かるわけでもない。
でも、この嬉しさって何なのだろう?


本座に読書ノートを書くことで、僕と「闇の左手」の間に「関係性」のか細い糸が張られた。
それが松丸本舗へと移されて、別の意味合いを帯びた。もうちょっと太い糸になった。
「こういうことか」と思った。何がどういう、ってのは説明難しいですが。

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話変わって。


今日はその後、渋谷へ。
時間があって、ブラブラと246を表参道まで歩いていく。
国連大学の本部があって、その向かいの青学では学園祭だった。
この界隈、東京に住んで15年以上になるけど実は初めて。
青山ブックセンターの本店を見かけて、「あ、ここだったの?」と入ってみた。


確かあったはず、と思って探してみたら三冊屋のコーナーがあった。
20期守・破で名前を見かけた何人かの同期(というか仲間?)の選んだ三冊が並んでいた。
「ふーむ」と感慨深く思いながら、それぞれ手にとって眺めてみた。
実際にお会いした方もいれば、そうでない方もいる。
それぞれの、三冊。
どれも、手触りが違う。

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人生を変えたいと思って、転職活動中。
どっぷりとはまって、自分というものを見失いつつある。


今日受けた2社とも、ダメだったな・・・
夕方、南青山のベンチでたそがれる。


そして人生は続く。
本屋では本が売られている。
読まれるのを、手に取られるのを待っている。
僕はその中の1冊を手に取る。


今日があって、明日がある。
ただ、それだけ。
ただ、それだけなのに。