和歌山4回目(前篇)

新システムのサービスインに伴う顧客フォローということで
21日の日曜日より和歌山へ。


朝9時起き。10時に京阪線に乗って淀屋橋御堂筋線に乗って梅田。
JRの大阪駅で、新大阪から和歌山までの特急券を買う。新大阪へ。
遠回りしているなあ、というか逆方向に進んでいると気づくも、ま、いいかと思う。
仕事ですから。自分の金じゃない。


11時過ぎのスーパーくろしおに乗る。電車は南へ、南へ。
ちょうど1時間で和歌山へ。
コインロッカーに荷物を預ける。
駅ビル VIVO は mio に生まれ変わるそうだ。工事中だった。
全身火傷を負った6歳の女の子の手術費用のための募金でおじいさんが一人立っていた。
孫に当たるのだろうか。小銭を募金箱に入れる


けやき大通りを西へ。
和歌山城の近くまで来て、北に曲がる。
ぶらくり丁という繁華街へ。薄暗いアーケードの下を歩く。
今は全然栄えてなくて、シャッター街となっている。
店の半分近くがシャッター下りていただろうか。
パチンコ屋ですら閉店していた。
「ぶらくり丁がんばってます!」というノボリが痛々しかった、というか寂しげだった。
中古CD屋を見つける。景気付け、っつうかカンパのために何か買うかと思って入ってみたら
店のおばちゃんが申し訳なさそうに「あのー、この店、昨日閉店したので・・・」
中古CDの棚は店の半分で、残り半分は服を売っていてリサイクルショップとなっていた。


賑わっていた頃はデパートがあったようだが、不況になって撤退したという。
1個だけ小さいデパートが残っていた。
北ぶらくり丁のアーケードへ。ここはさらにシャッター率が高くて、半分以上。
惨事という言葉が思い浮かぶ。
ここからさらにもう一歩北の商店街はさらにひどかった。
時間が止まったかのようだった。
ここぶらくり丁は国宝級のシャッター街だ。
(和歌山のみなさん、ごめんなさい)


「ミュージックランド TAKE OFF」という楽器屋と中古CD屋が一緒になった店を見つける。
ここの品ぞろえが中々良かった。80年代のCDが充実していた。The Outfield の国内盤とかね。
初期の Donovan の国内盤がほぼ全部揃っていた。
Linda Ronstadt もたくさんあった。どちらも買うかどうか迷って、諦めた。
特筆すべきは女性シンガーの棚があって、ここの在庫が豊富だったこと。
もっとお金があればたくさん買うのだが・・・
地方のこういう中古CD屋は掘り出し物が見つかる。買ったのは:
Ellue Greenwich 「Composes, Produces and Sings」(紙ジャケ)
The Benevento Russo Duo 「Row Horse : The Benevento Russo Duo Love」
Astor Piazzola 「Astor Piazzola Best」
(サントラ) 「O Brother, Where Art Thou ?」
それぞれ国内盤。
それにしても、タワレコHMVはおろか新星堂すら見当たらないのに、
和歌山の若者たちはどこでCDを買っているのだろう?


けやき大通りに戻って、和歌山城まで歩いて行く。
白のお堀に沿って進んで外れまで来て、また北に折れていく。
駅で配られていたガイドマップを頼りに
和歌山ラーメンの有名な店「山為食堂」を探す。
行ってみたら閉まっていて、日曜は営業していなかった・・・
ラーメンで有名な店と知らなかったら、絶対入ることはなさそうな小さくて古い店。
東京でこういう店構えだったら即つぶれるような。


残念。14時近くでさすがに腹が減っている。
ガイドマップを見てここから一番近い店を探して、「京橋 幸太郎」にする。
市堀側沿いに歩くとささやかな遊歩道があって、そこを歩く。
「幸太郎」の中へ。夜は居酒屋であるらしい。
備長炭ラーメンなるものを看板メニューにしている。紀州備長炭の産地とのこと。
麺が炭で真っ黒。この麺はともかくとして、
スープはこってりを頼んだのにどろっとしてなくて、脂っぽいのに飲みやすい。
僕としてはとても好きな味だった。