食べ終えて、南海鉄道の和歌山市駅まで行ってみる。
この商店街もまた瀕死だった。
駅の建物は大きくて立派なのに、3階建ての高島屋がこじんまりとしていて
上の階が地味な婦人服と1階がスーパーみたいな食料品。
東京の高島屋と比べたら「同じ看板を掲げてていいの?」と言いたくなるぐらい。
地方の細々と営業しているデパート。
南にぐるっと回ってけやき大通りに戻る。
市民会館や図書館の前を通る。
この辺りは今日の昼、ジュニア駅伝のコースとして利用されたようだ。
和歌山城まで戻る。裏に県立美術館があるというので行ってみる。
しかし興味の湧かない催し物だったので中には入らなかった。
城の中へ。フラフラと歩いているうちに小さな動物園が目に留まる。
ペリカンがいて、アメリカンビーバーがいて。
はしゃぐ子供たち。もう少し大きな子供たちがスケッチをしていた。
日曜の午後。快晴。家族の散歩には最適な日。
檻の中の鶴が細い脚を伸ばして岩の上に立っていた。
天守閣前の高台まで行って和歌山市街を見下ろして、城の外に出る。
駅に向かって歩いて行く。
もうこれ以上和歌山市で見たいものはない。
今回みたいな出張がなければ、和歌山市に来ることはないだろうなと思う。
駅に戻ってくる。マリーナシティ行きのバスが20分後。
マリーナシティの中のロイヤル・パインズというリゾートホテルに泊まるのだが、
この周りにはコンビニの類は何もないという。
リゾートなレストランがあるだけ。もちろん高い。しかも、夜遅くは閉まっている。
食料を買い込んでおいた方がいいと事前に忠告を受けていた。
駅前の近鉄デパートの地下には行ってみるが、なぜか酒を売っていない。
カゴに Volvic やコカコーラなどを詰めていたのを棚に戻して外に出る。ジャッジミス。
商店街をしばらく行ってローソンを見つけて、そこでカゴにあれこれ放り込む。
アサヒ・スーパードライの500の6本パック、500のコーラのペットボトルを2本、
カップヌードルのBIGをノーマル、カレー、シーフードと3種類。
Volvic にプリングルス、バターピーナッツ2袋。ロッテのアーモンドチョコ。
最低でも3泊する。これだけあれば十分か?
バスに乗ってマリーナシティへ。
最後部の座席。夕暮れの日差しが眩しくて温かくて、ウトウト眠りだす。
終点で下りてロイヤル・パインズへ。
リゾートホテルで休日を過ごす家族連れやカップル、結婚式の参列者に交じって、
スーツ姿で大量の缶ビールにカップヌードルの袋を抱えた僕はなんだか場違いだった。
部屋で荷物をおろして、外に出る。
ホテルの庭はヨットハーバーに面している。
橋がかかっていて、そこからヨットを眺める。
デッキに立つ、楽しげな親子。お金持ちなんだろうなあ・・・
日曜だったので黒潮市場前の広場も賑わっていた。
テントが並んでいて、産地直送の野菜が売られていた。
そのうちの1つがつきたてのおもちを売っていて、
杵と臼でヨイショとやっていて行列ができていた。
閉店間際の黒潮市場にて大マグロの寿司2,000円と玉子500円を半額で買う。
あと、酒のつまみに焼きあなごの乾きもの。
ホテルには温泉があるものの、個室で貸し切り専用。
チェックインのときにフロントで近くの「黒潮温泉」の入浴券をもらう。
本来は1000円なのでその分浮いて助かる。
日が暮れて黒潮温泉に行ってみる。
大浴場と露天風呂、サウナだけのこじんまりした温泉。
露天風呂からは真っ黒な海と空の向こう、和歌山の街並み、その明かりが見えた。
帰ってくるとホテルの庭はスターライト・イルミネーションということで
馬車やフラミンゴが瞬いていた。
部屋に戻って iPhone を持ってくると、写真を撮った。
多くの家族やカップルが、携帯やデジカメで写真を撮っていた。
先ほど買った寿司を食べながら缶ビールを飲んで、
明日は早いと23時過ぎに眠る。