アーケードの商店街というもの

先日スーパーでトマト玉子炒めの素を見つける。
今日の夜、作ってもらった。


僕にとってはとても懐かしい料理で、
学生時代、東武東上線大山駅で夜勤の調剤薬局のバイトをしていた時、
二週間に一度、二日続けて入っていた。
金曜の夜と土曜の夜。
土曜の昼は窓口を閉めていたので一人きり。
昼まで寝てて、銭湯に行って、その後どこかに食べに行く。
よく、大山駅近くの中華料理屋に入った。
何の変哲もない普通の、小さな店。
その店でいちばん安いメニューのひとつがトマト玉子炒めだった。
かなりの油が入っていたけどあっさりしている。
ああいう味は市井の中華料理屋でないと出せない。


大山の商店街はその後どうなっただろ。
ハッピーロードというとても長いアーケードが川越街道まで続いていた。
都内でも有数のアーケードの長さ。
どこかでベスト3に入ると聞いたようなないような。
日本一長いのは武蔵小山のパルムか、大阪の天神橋筋の商店街だったか。


阿佐ヶ谷のパールセンターもそう。
アーケードの商店街ってなんであんなにいいんだろ。
なつかしい気持ちになる。一体感がある。
旅先にあると訪れたくなる。昨年金沢を訪れた時の近江市場のアーケードとか。
和歌山市に泊まりの出張でよく行ってた頃、ぶらくり丁のアーケードを何度か訪れた。
寂れていたけど、それでもなんだかよかった。


密室というかトンネルみたいな雰囲気がいいのかな。
それでいくと一番は大阪の動物園前駅から飛田新地に向かうあの商店街だろうか。
コップ酒専門のようなカウンターだけの安普請の店が連なり、昼間っから飲んでいる。
大阪のおばさんにしか着れないような不思議な柄の服を売る店であるとか。
駅とアーケードの間の入り口には露天商がバッタもんの 宝石や DVD を売っている。


大山のハッピーロードはもうだいぶ変わっただろうか。
チェーン店ばかりになってしまっただろうか。
今度のゴールデンウィーク、行けたら行ってみようかと思う。