『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

映画なしには生きていけない。その2。
ということで引き続き
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を見てきた。
昨日は渋谷。仕事が終わって、夜、シネセゾンで。


独身最後の夜を気のおけない仲間たちと
飲んでくれてバカ騒ぎして過ごすバチェラー・パーティー
オープンカーでラスベガスに直行。
高級ホテルのスィートに泊まって、華やかな夜景を見下ろす屋上で乾杯。
以後、ストリップを見に行って勢いでストリップ嬢と結婚式を挙げたりと大はしゃぎ。
翌朝起きたら部屋はメチャクチャでバスルームに虎がいて、
クローゼットに赤ん坊、そして新郎が消えていた。
その間記憶、全くなし。
残された3人の仲間はひどい二日酔い(英語でハングオーバー)をもろともせず、
新郎を捜すために昨晩の足取りを追う。
そこから始まるてんやわんやの大騒動。


全米では『メリーに首ったけ』を抜いて
コメディ映画史上No.1の興行成績を挙げたという。
ゴールデングローブ賞のコメディ部門でも受賞。
じゃあそれが面白いかって言うと腹抱えて大爆笑ってことはなかった。
早い話、ジョークの連発ではなかったにせよ
ネイティブじゃないと分からない
台詞回しの妙が感じ取れなかったんじゃないかと。


とはいえ、僕は見ててずっとささやかな幸福な気分に浸ってた。
「あーわかるわかる」って。
気のおけない仲間たちと朝までズーッと飲んでて、
はしゃぎまくってエスカレートして、それがまだ続いてる。
生きててこれほど愉快なことはない。
その感覚がスクリーンを通してほわーんと伝わってくる。
終わってほしくないなーという類の映画。


酒を飲んだら止まらなくて記憶をなくしてばかり、
(普通の人と比べたら)やらかしてばかりの僕としては
それはまたそれで「あーわかるわかる」って感じで。


今すぐ新郎を結婚式場に送ってかないと間に合わない!
丁々発止の喧嘩を繰り広げながらも仲間たちは一つのゴールに向かって突き進む。
小粒ながら心に残る映画となった。

    • -

帰って来て mixi のニュースを何気なく見ていたら、
居酒屋の飲み放題は禁止すべきかどうかってのがあった。
際限無く飲んで危険だという。
言ってることのわけがわかんない。



飲みまくる人は飲み放題だろうとなんだろうと関係なく飲みまくるんだよ!


むしろ、飲み放題があった方が金の心配が減っていい。
酔っ払ってたら結局いくらだろうと気前よく払っちゃうとはいえ。
20歳前後のウブで金のない時期は抑制が効くかもしれないけど、
30過ぎたらどうでもよくなって、絶対あったほうがリーズナブル。


どうせ、飲みたい奴は飲むんだよ。
そもそも、20歳以上という現行の規制も無駄だと思う。
法律で20歳からと決まってるという理由で断ってるやつって見たことない。
高校が終わって18・19で大学や会社に入ったらそりゃ
先輩たちから構わん構わんって飲まされるし。
何の意味もない。


だから僕は大人になる年齢って実質的に18歳だと思うんだよね。
成人式の年齢は引き下げたほうがいい。
20歳でバカ騒ぎしている連中は18歳だろうと22歳だろうとバカ騒ぎするに決まってる。
だったら早めに「あとは自己責任」とした方がいい。


・・・話が思いっきりそれた。


結局何が言いたいかというと、
いい年こいて自己規制なしで飲みまくって青春の燃えカスにすがって生きている、
そんな僕のような人間にはなんだかとても愛おしい映画だった、ということ。
そしてまだまだ飲み続けるよ、ということ。