ベルリン その19(2/7:グッゲンハイム美術館)






12時過ぎ。
U5ラインを引き返す。Magdalenenstr. から Alexanderplatz へ。
地下鉄の中のモニターで世界のニュース。
クリスティーナ・アギレラスーパーボウルで歌ったとのこと。


Sバーンに乗り換えて Friedrichstr. で下りる。
駅を出ると Birkenstock の店があったので入ってみた。
そうか。名前からしてドイツがオリジナルか。
前から探していたオリーヴ色のがないか見てみるが、本場ドイツにもなかった。


ウンター・リン・デンまで歩いて、大通りを渡る。
すぐにもグッゲンハイム美術館が見つかる。
月曜は入場料無料。ここベルリンのは小さくて、
企画展1つとミュージアム・ショップだけから成り立っていた。
http://www.deutsche-guggenheim.de/dg/


企画展は Agathe Snow という人の「All Access World」というもの。
http://www.deutsche-guggenheim.de/dg/ex_agathesnow_full.php
上記のサイトに、公式の映像があった。
http://www.youtube.com/watch?v=8knUKrmjCGw


マクドナルド、自由の女神、ハリウッド、ベルリン、ピサの斜塔古代ギリシャ人。
世界中のおもちゃ箱を素材にしたかのようなカラフルなコラージュとオブジェなんだけど、
だったら僕としては昨日タヘレスで見た Tim Roeloffs の方がよかった。
図録は買わず。


ミュージアム・ショップにてゲルハルト・リヒターの図録を見つける。
2002年から2003年にかけて開催されたようだ。
http://www.deutsche-guggenheim.de/alt/21/english/ausstellung/index.htm
欲しくなるが、我慢する。
アーカイヴを見ると他に、ビル・ヴィオラナム・ジュン・パイクマシュー・バーニー
マーク・ロスコー、ジャクソン・ポロック、ロバート・メイプルソープらの名前があった。
日本人だと、やなぎみわ
http://www.deutsche-guggenheim.de/e/ausstellungen-yanagi01.php


ニューヨークのグッゲンハイム美術館を3年前に訪れたことがある。
グッゲンハイム美術館って世界各地にあって、他にヴェネツィアビルバオ
今年、アブ・ダビ、グアダラハラ、エルミタージュが竣工予定であるという。


グッゲンハイムを出て、駅の方に戻る。
その途中にある「Dussman」という大きな本屋兼CD/DVDショップに入る。
http://www.kulturkaufhaus.de/
吹き抜けをいかしたつくりで、居心地がとてもいい。


4階建て。フロアの右側がCD/DVDで、左側が本。
右側だと1階がロック・ポップ、オルタナティブが中心。Vampire Weekendとかあの辺り。
2階がジャズとワールド・ミュージック。3階がDVDの映画。4階は本。地下がクラシック。
入り口ではこの前発売されたアデル「21」と
マリアンヌ・フェイスフルの新作が大々的にフィーチャーされていた。
Cold War Kids の新作と Regina Spektor のライブアルバムが出ていることを知る。
わざわざこっちで買う必要はないか。日本で買おうかと思う。
ロックの主流はやはりアメリカやイギリスのようで、ドイツのロックは隅の方に追いやられている。
これはジャズもそうだった。
ドイツのロックは、Einsturzende Neubauten のカタログがほとんど揃っててほっとした。
既に忘れられてるとか母国では評価されてない、というのではなさそうだ。
Nina Hagen もけっこうあった。
Kraftwerk はあっても、Can や Faust はなし。Can はなぜか欧米のロックの方にあった。
気になったのは、Element Of Crime というグループと、Philipp Poiselという人。
たくさん売られてて、人気がありそうだった。
2階のワールド・ミュージックのコーナーで売られていた日本のCDはなぜか SCANDAL だった。
でもまあこういうの受けるんだろうな。


本の方では写真集を物色する。ベルリンの壁の歴史を扱ったのがないか探していたら、
まずは3階の写真集のコーナーで東ドイツの写真集があって、
Roger Melis『In einem stillen Land』
http://www.amazon.co.jp/dp/3937146520/
1階のベルリンのコーナーでベルリンの壁に関する写真集があった。
Kai Diekmann『Die Mauer』
http://www.amazon.co.jp/dp/3771644305/
どちらも、中をめくってみてこれだよこれ! と思う。
日本でも、というか amazon でも取り寄せられそうだが、ここベルリンにて読むことに意味がある。
2冊で50ユーロ以上したけど、買う。今回の旅行で最も大きな出費になった。
絵葉書も1枚買った。


Dussmann を出て、近くのドイツ料理の店に入った。
「Alt-Berliner Kneipe, Treffpunkt」
気になっていた煮込み料理グーラッシュにする。
この店は豚肉のグーラッシュだった。パプリカがたくさん入っていた。
ロートコールという赤キャベツの煮込みと茹でたジャガイモが付け合せ。
黒ビールも飲む。
ここのグーラッシュ、とてもおいしかった。今回の旅行で最もおいしかった。
食べ終えてウェイトレスのおばちゃんから笑顔で何かを言われたんだけど、
「デザートもどう?」とかそういうことだろうか? と思って、
いやもう出るからと「チェック」と言ってしまった。
その後おばちゃんはちょっと不機嫌になる。
今思うと「おいしかった?」と聞かれたんだろうなあ。
なんかとても悪いことをしたように思う。
またいつかベルリンに来ることがあったら、またここでグーラッシュを食べたい。