ベルリン その8(2/5:バウハウス資料館)




食べ終わって地下鉄に乗って、Friedrichstr.へ。
Sバーンに乗り換えて、Tiergartenで下りる。
(ホテルのある Kurfurstendamm の1駅手前)


この日のメインメニュー、東ベルリン探索は終わって
残りの時間はホテルの周辺の地区を回って過ごすことにする。
駅を出てすぐの大通り、「6月17日通り」を東に向かって歩く。
ここは大きな林の中。かつては狩猟場であり、それが公園となったという。
歩いている人の数は少ない。
しかしベルリン中心部を貫くため、車の流れはそれなりにある。
まっすぐ30分ほどかけて歩くと、中心部に「戦勝記念塔」とその上に黄金の女神像が。
この女神像、どこかで観たことがある。
ヴェンダースなんかのドイツ映画を見たときに冒頭に写されるのがこの女神像ではないか。
というか『ベルリン・天使の詩』で出てきたんだったか。
右手に冠、左手に槍を持っている。背中には羽。
ドイツは第一次大戦、第二次大戦に負けたのに、いつの勝利なのだろう?
と素人っぽいことが気になる。
調べてみたら、19世紀後半、1864から1871年にかけて
デンマークオーストリア、フランスとの戦争に勝利した記念として
1873年に建てられたものとのことだった。


ここで南に曲がって、さらに15分ほど。
バウハウス資料館が見えてきた。
バウハウスもまた、ドイツで気になっていたものの1つ。
元々はワイマールに建てられていたのでなぜベルリンに、
と思って調べてみたら末期(1933年)はベルリンに移っていたんですね。
http://www.bauhaus.de/index+M52087573ab0.html


入場料7ユーロを払って中に入る。
左側が常設展で右側が企画展のようだ。
企画展は「FROM ART TO LIFE」というタイトルで、
バウハウスに属していたハンガリー人にフォーカスを当てるというものだった。
Sandor Bortnyik や Farkas Molnar といった人たちのドローイング、
そしてモホリ=ナジ・ラースロー。
あの特有な半円と平行四辺形の交差を描いた小品が掛けられていた。


常設展ではまず、校長のヴァルター・グロピウスら重要人物の紹介が。
そこから広がるようにバウハウスがデザインした数々が展示されている。
ティーポット、電気スタンド、チェスの駒、椅子、ベッド…
時代を超えた斬新なデザインの数々。
それでいていたずらにアヴァンギャルドではなく、実用されることを念頭に置いている。


日本人の彫刻家、水谷武彦の抽象的な作品も飾られていた。
(僕はこの人のことを知らなかった。 http://moeblermedmere.dk/group.asp?group=783


やっぱいいのは、フロアの両端に置かれた、椅子と建築。
椅子はもちろん、マルセル・ブロイヤー。 http://www.g-designer.info/special306.html
椅子のデザインって単に見た目の美しさだけではなく
座り心地も充たさなければならないから、やりがいがあるのではないか。
座り心地を無視するなら、それは椅子じゃなくてオブジェですよね。


建築は「Less Is More」の提唱でも有名な
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエによる
1929年のバルセロナ万博でのドイツ館「バルセロナ・パヴィリオン」の模型が素晴らしかった。
平べったい1階建ての建物の中にこじんまりとしたシアター、奥に女性の彫像、外にプール。
一言で言うならば、言葉本来の意味でのクール。
http://tenplusone.inax.co.jp/fieldwork/photoarchi/index0311.html


図録と絵葉書を買う。
図録はCD-ROMが付いていた。
日本に帰って来て試してみたら、
この資料館をインタラクティブ・メディアから解説するというものだった。


ミュージアム・ショップではバスハウス・デザインの製品も売られていた。
お椀が小さいので12.5ユーロ。大きいので51.0ユーロ。結構な値段がした。
他にランプやチェスの駒のセットなど。


外は雨が強くなりだす。
さらに南へ歩く。大通りに出て、西へ。
まっすぐ行けば Kurfurstendamm 駅前のホテルに着く。
歩くうちに、ヨーロッパ最大のデパートとされる「KaDeWe」に。
夜、入ってみることにする。
昨晩歩いているうちに感じたのが正にその通りだったけど、ここは日本で言うところの銀座だった。
検索すると「クアフュルステンダム通りのショッピング街」なんて出てくる。
H&M」はこの通りで少なくとも2つは見かけた。
「CAMPER」は恥ずかしながら日本だけだと思っていた。
高級食材の店にメルセデス・ベンツショールーム
(これが最初の、ということで三輪の電動自転車のようなものを飾っていた)


その分、物乞いをする人の姿もチラホラと見かけるようになった。
普通の人の普通の格好をした人がカップを片手に座り込んでいたりする。
この人にいったい何があったのだろう? と思う。
ホームレスで絶えず全財産と共に移動しているのでもなさそうで
どこかに住む場所があるのだろう。
最も気になった女性は普通に働けそうだったのに。なぜ?


いったんホテルに戻って、バウハウス資料館の図録などを置いてまた外に出る。


途中のインビスで「Bio」というミネラルウォーターを買う。
ドイツでよく見かける。
本来はカリーヴルストの店なので、ヴルストもどう? と言われるが、水だけ。
細かいのがなくて2ユーロ硬貨で払ったらお釣りをもらえず。