熊野古道を歩く その18(2/23:天王寺〜心斎橋〜梅田)


今池商店街に戻る。抜けて、新世界へ。
14時半。時間があったので動物園に入る。
http://www.jazga.or.jp/tennoji/


平日の午後、ほとんど人がいない。たまに見かけても修学旅行の中学生かカップルか。
メガネグマ、ホッキョクグマ、鳥の楽園、アフリカサバンナ。
いったん出て天王寺公園の植物園へ。また戻ってくる。
飛田新地釜ヶ崎の後に、檻に閉じ込められた動物たちを見ると妙に空しい。空々しい。
動物園そのものをお金がなくて寂れていく一方、という印象を受けた。
橋下大阪市長はどうするのだろう。もっと予算を削るのだろうか。
掲示板にて、いなくなった動物の名前を消しているのが痛々しかった。


遠くに「天王寺MIO」が見えた。JRの駅ビル「MIO」は和歌山だけじゃないんだな。


動物園前の駅から御堂筋線に乗ってなんばへ。
そういえばベルリンも動物園駅はかつて麻薬の売人がはびこっていたと
『クリスチーネ・F』にあった。どうして動物園の駅がこんなことになってしまうのか?


なんばはまあ、雰囲気を感じるために通り過ぎるだけ。
こちらは人混みがすごい。なんてクリーンなのだろう、と思う。
「かに道楽」のかには50歳と書かれたゼッケンのようなものを背負っていた。


心斎橋方面に歩いてアメリカ村へ。結局来てしまう。
中古CDの楽園「King Kong」にて、Pierre Henryのリミックス、「ディーヴァ」のサントラ、
Seigen OnoがMade To Measureで出した初期のアルバム「NekonoTopia NekonoMania」を買う。
Residentsの珍しいサントラも見つけるが、2,800円と高かったのでやめておく。
縁があればまた会えるだろう。テレビの動物番組の音楽だったか。


Time Bomb Records」にも入る。
本気で見始めるとあれこれ欲しくなるから、雰囲気に浸るだけにする。


何軒かいつも見るところを回ってアロハシャツを物色する。
めぼしいものはなく、「magnets」で古着のセーターを買った。
http://www.magnetsco.com/index.html


淀屋橋に戻って、ホテルに荷物を置く。御堂筋線で梅田へ。
マルビルのタワレコ。出張のたびにここで澤野工房のジャズのCDを買っていたのだが、
今回はお金を使いすぎたのでやめておく。
ステファン・オリヴァのピアノ・ソロによる
バーナード・ハーマン集とフィルム・ノワール集が欲しくなる。


18時過ぎ。梅田エストの「やまもと」へ。
http://negiyaki-yamamoto.com/
行列になっていない。よかった。店内も空いている。
大学の寮の友人と18時半に待ち合わせ。
HEP FIVE」で時間をつぶしていたら電話が掛かってくる。着いたようだ。
「やまもと」に引き返す。たった10数分のあいだに満席。しばらく待つ。
ねぎ焼き、お好み焼き、オムそばのそれぞれデラックスととん平焼き。ビールを3杯。


北浜の方に知り合いのやっている店があるというのでタクシーに乗っていく。
着いてみると実際には南森町か。
カラオケバー。なかなか分かりにくい場所にある。よって連日、客も少ない。
本当は生バンドを入れて、としたかったのがお金がかかるということでカラオケ。
店の方は皆わざわざ東京から引き抜かれてきたようだ。荻窪や中野の話になる。
歌い手の方がいて本業の歌手。
ホイットニー・ヒューストンの「I will always love you」とプリプリの「M」を歌ってもらう。
一緒に歌いましょう、ブルーハーツはどうですかとなるもカラオケは今、全然気が向かない。
他の客の歌うのを聞いて辛くなって出てくる。下手ではないけど上手ではない。
わざわざ休みを取って大阪まで来て
最後の夜に素人のカラオケを聞かされるのってどうよ、という気分。
しかし店は内装はそれらしく、いい雰囲気で、歌い手の方のキャラクターはとてもよかった。
東京で歌うこともあるようで、そのときには聞きに行きますと約束する。


22時過ぎ。友人と別れて歩いてホテルへ。コンビ二で酒を買い足す。
大浴場に入って最後の熊野古道ビールを飲みつつ、
中山康樹『伝説のロック・ライヴ 名盤50』を読む。
うーん、Allman Brothers Bandの「Live at Fillmore East」は買いか。
などと唸っているうちに寝落ち。午前1時半に目が覚めて布団に入り直す。