さらば『スターウォーズ』

30日、ジョージ・ルーカスは40.5億ドルで「ルーカスフィルム」を
ウォルト・ディズニー・カンパニーに売却したという。
今日になって知った。驚いた。


「ハリウッドとテクノロジーがさらに親密化
 ―ディズニーがスターウォーズルーカスフィルムを40.5億ドルで買収」
http://jp.techcrunch.com/archives/20121030disney-to-acquire-lucasfilm/


ジョージ・ルーカス:ディズニーに売ったのはルーカスフィルムを「守る」ため」
http://jp.techcrunch.com/archives/20121030george-lucas-i-sold-lucasfilm-to-disney-to-protect-it/


なんだか哀しい話だ。
これからはディズニーランドでライトセーバーが買えるとか
スターウォーズ』のエピソード7はアニメっぽいキャラが増えるとか
そういうレベルの話ではなく。
ジョージ・ルーカスはエピソード7・8・9は製作しないと明言していたのに、
 ディズニー側は乗り気で2015年の公開を目指すという)


僕なりの理解であってどこか曖昧なんだけど、
文化的・経済的・社会的格差がそこにあるというとき、
高い方から低い方へと一方的に画一的な価値観を押し付けて
前者の生産活動に有利な方に薙ぎ倒していくことを
グローバリゼーションと呼ぶならば
僕にとってその代表例はディズニーやマクドナルドであって。
(だからと言ってディズニーの関わった映画を見ないとか、
 マクドナルドを食べないとか、不買運動に共感するわけではない)
早い話が文化帝国主義


ジョージ・ルーカスよ、そこに下るのか。
帝国主義は敵ではなかったのか。
スター・ウォーズ』って何よりも
インディペンデント・スピリットゆえに成功したのになあ。
ほんとさ、『エピソード1』なんて死ぬほどくだらなかったよ。
何百ページものマニュアルに基づいて作成される安全で安心で安価な
ハッピー・ファミリーに向けられたハッピー・セット。
その裏では徹底したコスト管理主義に基づいて貧しき者たちがさらに搾取される。
僕も何かに毒されてるのか、帝国側のプロダクトにはそういうイメージがある。
『エピソード7』はもっとくだらなくなるのか。


個人的にはディズニーのコンテンツ支配力は怖いです。