真夜中の新聞配達

昨日はイシス編集学校の第9季「離」の退院式(卒業式)だった。
裏方の手伝いをこれまでの「離」の退院者に限定したいということで
僕(第6季)も声がかかり、
・カウンターに入ってコーヒーを配ったり
・夜食のカニクリームコロッケとメンチカツをつまみ食いしたり
・缶ビールを冷やすつもりが冷凍庫に入れてしまったり
ということで1日を過ごした。
かつての教え子が今季受けてて、
スジのいい人なので「典離」(最高賞)いけるかなと思っていたけどかなわず。
自分のこと以上に悔しい。
夜はビールを延々飲んでて、屋上の片付けなど手伝って、終電を逃す。
そうなりそうだと分かっていて自転車で行った。
ウダウダと話し続けて午前2時半。豪徳寺を後にした。


経堂から環八に出る。
豪徳寺駅前と経堂駅前で夜遊びしている若者たち。
経堂のすずらん通りを一人歩く仕事帰りのホステス。
人の姿はそれぐらいで、環八に出るまでは車の通りも少ない。
風に吹かれて道路を独り占めにしてのんびりと自転車を漕ぐ。


荻窪に向かう途中のあちこちで新聞配達の若者たちを見かけた。
トラックから新聞を下ろし、
店から大きな束を抱えてバイクに向かう。
カゴいっぱいに斜めに差し込んで配達へと向かう。
午前2時半から3時半というのはそういう時間帯なのか。
もっと遅いと思っていた。午前4時や5時とか。
真夜中に働く彼らに出会うのは、どこか嬉しいものだった。
仕事を終えてから眠るのか、それとも早起きなのか。


家に帰り着いてぼんやりと酒を飲む。一杯だけ飲む。
午前4時過ぎ、外をバイクの音がした。
新聞配達が通り抜けていく。
その音を確認すると、僕はロフトに上って布団にもぐりこんだ。