INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!: 雑音だらけのディスクガイド 511選
- 作者: 持田保
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本
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東京に出てきて20年。
僕はこの本を探していた、ずっと追い求めていた、という本に出会う。
和歌山出張の帰り、大阪に自腹で一泊した土曜にアメ村の「Time Bomb」で見つける。
『Industrial Music for Industrial People !!!』
http://www.amazon.co.jp/dp/4925064584
DiskUnionから出ている。ほんとよく出してくれた。採算度外視ではないか。
その名の通り、ノイズ、インダストリアルのディスクガイド。
中島みゆきやサザンを聞き、U2やストーンズも観てきた。
そんな僕の片割れは、「負」を抱き満たされない片割れはノイズに心惹かれてきた。
尖ったロックを聴きたいという思いは、ノイズやオルタナティブに向かっていた。
・楠本まきの『Kissxxxx』で Einsturzende neubauten が絶賛されてて
高校2年生のときにたまたまベストアルバムが国内盤としてリリースされたとか。
・上京して数年、Cabaret Voltaire 『Three Mantras』がどうしても見つからなくて
探し回っていたある日、渋谷の HMV でひょっこり見つけたとか。
・学生時代、新宿の DiskUnion でたまたま見かけた Soviet France が
どうにも気になってそれがノイズ・ミュージックを意識したきっかけになったとか。
・社会人になって大阪出張が何回か続いて慣れた頃、アメ村に「Time Bomb」を見つけて
Nurse With Wound を買い漁ったとか。
はあ、懐かしい。
本書も、Throbbing Gristle, Nurse With Wound, SPK, Einsturzende neubauten
とディスク・レビューが続いてて。
正直、この20年間乏しい情報を拾い集めてきたから
ここに書かれていることのだいたいは知っている。
でもそれが間違っていなかったという追認行為というか。
出張の帰り、新幹線の中で読んでてとてもシミジミした。
普通のガイドブックだと Whitehouse や Ramleh なんて1枚取り上げるかどうか。
日本だとインキャパシタンツやマゾンナにもページを割いている。
いやー、Whitehouse って Essential Logic のギターが始めたんですね。
そういうつながりが見えるだけでも興奮する。
これは今買い逃すと後々やっかいなことになるのでは。
ノイズにまみれた方たちは今すぐ買うべし。