29破、汁講

だいぶ前の話になりましたが、12/7(木)のこと。


29破、汁講の日。
朝、別院に一本メール。
図書館に本を返しに行き、また借りてくる。
10時半過ぎに中野。「今年の一冊」というお題が出ていて、
先日読んだ市川春子『25時のバカンス』にしようとブロードウェイの明屋書店へ。
今日出会う誰かにプレゼントしようと思う。
ここ数日探していても見つからなかったのを、ようやく入手。
(結局、普段漫画を読まないという真面目な大学生にあげることにした)


11時半、新宿へ。ぶらぶらするつもりがあんまり時間がない。
タワレコを少し覗いて待ち合わせの新宿住友ビルへ。
三角形の形をしていて真ん中がガラス張りの吹き抜けという面白い構造。
エントランスホールのクリスマスツリーの前で集合。
「あ、もしかして○○さんですか?」と声を掛け合う。
エレベーターで52階まで上がる、三角形に廊下がつながって
内側のガラス張りの向こうが吹き抜け。向こう側が見える。
最上階のイタリアン・レストランに入る。
パスタのセットにして僕はビール。2人がワイン。
晴天、汁講日和、見下ろす東京の眺めが素晴らしかった。
皆すぐうちとけて、会話も弾む。
しかし料理の出てくるのがゆったりしてて時間がなくなり…
コーヒーとデザートの前に店を出て、急いで次の豪徳寺へと向かう。


小田急線に乗る。うまいこと区間準急に乗れた。
AT賞の締切に向けてマンツーマンで物語編集術の指導になったり、
住んでるところの話になったり。
14:15 予定より遅れて編集工学研究所に到着。
1階の「本楼」では錚々たる大企業のビジネスマンたちを集めて
ハイパー・コーポレート・ユニバーシティが開催されている。
扉の向こうから校長の声が聞こえる。
聞き入ってる方たちの緊迫感が伝わってくる。
2階の「学林局」で学匠と談話。自己紹介に始まって、
今回は「今年の一冊」というお題をそこに付け加えて。
次は恒例の「どこで編集学校のことを知りましたか?」
フジテレビの「オデッサの階段」や『物語編集力』など。
いろんな入り口があるものである。
あれこれ話しているうちに17時近く。
編集工学研究所を出て、また小田急線に乗って新宿へ戻る。
ここでお別れの若者に『25時のバカンス』をあげる。
入れ替わりで一人到着。


ブックファーストにて師範代からお題が出る。
「誰かに贈る本」を1冊選ぶ。1時間。買っても買わなくてもいい。
僕は時々初めての汁講では本を贈っていて、今回僕は全員に本を選ぶことにした。
宮本常一『忘れられた日本人』
網野善彦『日本の歴史をよみなおす』
柳田国男遠野物語
幸田文『父・こんなこと』
・アーシュラ・K・ル=グィン『闇の左手』
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』
ちなみに、2週間前の仙台では
柳田国男海上の道』
多和田葉子『エクソフォニー』
その他、自分用にマンガをいくつか。
渋谷直角『カフェでよくかかってるJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生
石黒正数ネムルバカ』
卯月妙子人間仮免中
諸星大二郎『男たちの風景』


19:00 新宿三丁目のワインバーへ。「JiP」という店。
日本のワイン専門。中にはワイン売場もあり。半分は山梨産。
人気店のようで終始混んでいた。
http://jipwine.com/
師範代の一人が山梨出身で仕事でワインを扱っているということで
次々と選んでもらう。ラベルを参照すると
「トラディショナルリッチテイスト甲州2012」
「原茂デラウェア2013」
「ASAYA ROUGE」など。


「誰かに贈る本」を一人ずつ発表して、最後に僕が上記の本を一人ずつに配る。
その後、主に本の話。
・『カフェでよくかかってるJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生
ジェーン・スー『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』
・小林系『Note Book』
・マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
・澁川祐子『ニッポン定番メニュー事始め』など。


22:30「JiP」を出て、閉店間際の居酒屋に入って
食事はラストオーダー済みで23:30で閉店と聞いて
逆にちょうどいいと1時間サクッと飲んで帰ってきた。


1月に入ってからもう一度開催したいという話へ。
もしかしたら関西かも。