2015-01-30 Mid-City 詩を書く 3階からスケートリンクを見下ろす 潜り抜けて円を描く 時計回り反時計回り 足を滑らせる少年A ミセスBはつま先を高く上げる 音楽の途切れる瞬間があった クッキングスタジオ 賑やかな色彩 ピカピカの電子レンジが壁いっぱいに積み重なる 揃いのエプロンで笑顔を浮かべてナイフを握る 鉛色の魚 頭が切り落とされる エスカレーターに乗って最上階へと向かう キラキラと光が遠く彼方から舞い下りる 靴が片方だけ濡れている その違和感が3Fも4Fも続く