2015-03-04 「半島」 詩を書く 雪原を行く夜行列車 終点へと向かう 車両にはひとりきり 窓際に座る 車がずっと並んで走っている ヘッドライトが狭い範囲を照らしている 無人駅 スナックの明かりが見える ピンク色のひとつあるだけ 照らされて雪が降り積もる 音もなく ホームを離れ走り出す 終着駅には海辺があるという 雪を飲み込んで寄せては返す 坂道を下りていく 踏み込む足音だけが聞こえる