アメリカの Starbauks では CD を販売していたらしく
(ニュースサイトによれば今年になって販売をやめたのだとか)
Starbauks のブランドでオリジナルのアルバムも扱っていた。
このラインナップがなかなか充実してて。
でもなかなかその全貌がよくわからないんですね。
どうもそのシーズンで売り切ったら終わり、というものらしく
永続的なカタログではない。
まさに消費財としての BGM といったところか。
日本でも売ってたのかな。
ほとんど行かないのでよくわからないけど。
僕が集めたものを中心にまとめてみる。
◆Compilation
『music by bacharach』(バート・バカラックのカバー)
『Blues-Rock Crossroads / 1964-1986』(ブルース)
『back in new orleans」(その名の通りニューオリンズもの)
『Something to Believe In』(70年代ソウル)
『My Last Mix Tape』(90年代オルタナ)
『Songs of the Siren』(後述)
『Dinner for Two』(後述)
タワレコのサイトを見ると、以下のアルバムが販売中だった。
これも1・2年もしないうちに販売終了になってしまうだろう。
『Fascinating Gershwin』
『In Love With Cole Porter』
『Under The Mistletoe』
『Musique Pop De Paris』
『Twist & Shout』
『Music For Little Hipsters』
『Tis The Season』
以下、Starbauks 独自のセレクションによるベストアルバム。
どうも目利きがいるようで、代表曲によるヒットパレードではなく
どれも通好みのセレクションになっている。
◆Opus Collection
Leonard Cohen
The Who
Dusty Springfield
Linda Ronstadt
The Beach Boys
Cat Stevens
Ramones
Fleetwood Mac
The Band
その他、普通にアーティストの新譜も売ってるけど
Starbucks 限定盤としてボーナストラック入りとなることもあるようだ。
例えば
◆Starbucks Exclusive
Ryan Adams『Ryan Adams』
Sarah McLachlan『Shine On』
Diana Krall『Wallflower』
Beck『Morning Phase』
せっかくなのでいくつかのアルバムのトラックリストを紹介。
◇The Beach Boys 『Summer Crush』(2001)
01.「I Can Hear Music」
02.「Don't Worry Baby」
03.「Sail on, Sailer」
04.「God Only Knows」
05.「Surf's Up」
06.「Wouldn't It Be Nice」
07.「Friends」
08.「Add Some Music to Your Day」
09.「Sloop John B」
10.「Cool, Cool Water」
11.「Disney Girls」
12.「Good Vibrations」
13.「Caroline, No」
14.「Do It Again」
これは今かなり入手が難しいと思う。
ベストアルバムなんだけど
「Surfin USA」や「California Girls」といった
60年代前半までの誰でも知ってるヒット曲ではなく、
『Pet Sounds』『Smile』(『Smily Smile』)を中心に
60年代後半から70年代前半にかけての
メロディの美しい曲を集めている。
Bruce Johnston の「Disney Girls」が
さらっと入っているところがすごい。
◇『Songs of the Siren』(2013)
01. Sarah Jaffe「Clementine」
02. Feist「How Come You Never Go There」
03. Ane Brun「Do You Remember」
04. Cat Power「Human Being」
05. Brandi Carlile「I'll Still Be There」
06. Sharon Van Etten「One Day」
07. Lisa Hannigan「What'll I Do」
08. Ingrid Michaelson「This Is War」
09. Madeleine Peyroux「I Can't Stop Loving You」
10. Serena Ryder「For You」
11. Asa「Why Can't We」
12. Ana Moura「A Case of You」
13. Lizzie Nunnery「England Loves a Poor Boy (The Ballad of Ernest Marke)」
14. Azure Ray「Signs in the Leaves」
15. Beth Orton「See Through」
16. Bettye Lavette「Crazy」
00年代の女性シンガーソングライターの曲を集める。
知名度も国も幅広い。(Ana Moura がポルトガル、Ane Brunが北欧)
Cat Power, Beth Orton, Feist, Madeleine Peyroux が有名どころ、
Sharon Van Etten がちょうどこの頃ブレイク。
Lisa Hannigan は Damien Rice のアルバムで歌ってましたね。
僕はこのコンピで知って、Serena Ryder や Brandi Carlile を聞くようになった。
学ぶことの多かった秀逸な作品。限定盤というのがもったいない。
Ana Moura - A case of you (Joni Mitchell) - Le Live
https://www.youtube.com/watch?v=uiC_J8kCmzM
◇『Dinner for Two』(2012)
01. Aphex Twin「Avril 14th」
02. Sprout House Band「Spanish Flowers」
03. Nat King Cole「Aquellos Ojos Verdes」
04. Krystle Warren「And You from Me」
05. Luiz Bonfa「Manha de Carnival (Morning of the Carnival)」
06. Yuna「Someone Out of Town」
07. Eleni Karaindrou「By the Sea」
08. A Girl Called Eddy「Heartache」
09. Ben E. King「Spanish Harlem」
10. Dinah Washington「A Stranger on Earth」
11. Shigeru Umebayashi「Yumeji's Theme」
12. Django Reinhardt and the Quintet of the Hot Club of France「Blues Clair」
13. Gertrud Huber「The Cafe Mozart Waltz」
14. Cowboy Junkies「Blue Moon Revisited (Song for Elvis)」
15. Nina Simone「Here Comes the Sun」
16. Alexi Murdoch「Orange Sky」
その名の通り、男女が intimate な雰囲気でディナーを、という設定でのコンピ。
Aphex Twin から Nat King Cole まで、
Cowboy Junkies から Luiz Bonfa まで、
というノー・ジャンルな姿勢が素晴らしい。
Starbucks のレーベルだからといって自前で製作しているのではなく、
原盤は Rhino となっている。ゆえのこの自在っぷりだろうか。
Eleni Karaindrou は『旅芸人の記録』『永遠と一日』などで知られる
ギリシャの名匠テオ・アンゲロプロス監督の音楽を長らく担当してきた。
梅林茂も映画音楽のキャリアが長く、この曲は『夢二』から。
最近だとウォン・カーウァイ監督の『花様年華』でも使用されている。
他にトム・フォード監督の『シングル・マン』など。
以前も紹介したと思うけど
Yuna - Someone Out of Town
https://www.youtube.com/watch?v=VCJGgvatabk