女性シンガーソングライター概論その2

当日紹介するミュージシャンについて。


Joni Mitchell
音楽性とその表裏一体の精神性の高さで女性シンガーソングライターの最高峰。
トリビュート・アルバムに Prince, Bjork, Elvis Costello など。
恋多き女性でパートナーの変遷と共に音楽性を変える姿はひとつのロールモデル


Carole King
60年代より職業作曲家として活動。Little Eva の全米No.1ヒット「Locomotion」など。
70年代よりシンガーソングライターとして独り立ち。
『Tapesty』が一世一代の大傑作。それ以外のアルバムがかすむぐらい。


Laura Nyro
ニューヨーク生まれ。『New York Tendaberry』のレコーディングの間は
馬車でスタジオに通ったというエピソードが有名。
母親になってからは一時期音楽界から離れ、カムバック後の作風は柔らかいものとなった。


Carly Simon
70年代当時の人気としてはもしかしたら上記の3人よりも上かもしれない。
『No Secrets』では Lowell George がギターで、Paul & Linda McCartney や
クレジットなしで Mick Jagger がバックコーラスで参加という愛されっぷり。


Roberta Flack
70年代ソウル・ミュージックでは一番のシンガーソングライターか。
音楽一家に育ち、大学ではクラシックを学んでいた。
Donny Hathaway との共演アルバムもすばらしい。


Suzanne Vega
80年代で最も有名なシンガーソングライターか。ニューヨークの街角がよく似合う。
2枚目『Solitude Standing』の「Tome's Diner」や「Luka」は日本でもCMに使われて有名。
90年代の『99.9F°』はオルタナティブな時代の音となった。


Rickie Lee Jones
今にも壊れそうな高い声とは裏腹に10代より家出を繰り返し、酒と麻薬に溺れる。
1970年代後半は Tom Waits と同棲していた。
優れたシンガーソングライターは他人の曲をカバーしても秀逸、という代表のひとり。


10000 Maniacs(Natalie Merchant)
ニューヨーク出身。R.E.M. などと並んで80年代のカレッジ・ラジオ・シーンで頭角を現す。
90年代に『MTV Unplugged』が大ヒットするが、その後ヴォーカルの Natalie Merchant は脱退。
ソロとして今も活動中。聖書の引用を得意とし、インテリのイメージあり。