女性シンガーソングライター概論その3

当日紹介するミュージシャンについて、続き。


Shakespears Sister
80年代のディスコブームでヒット曲を連発した元 Bananarama の Siobhan Fahey と
70年代に Eric Clapton のバックで活動していた Marcella Detroit のユニット。
Marcella Detroit の才能がブレイクしたところで脱退してしまったのは惜しい。


Sarah McLachlan
ポスト Joni Mitchell と呼ばれた女性シンガーソングライターは数多いるけど
そのうちでもっともその称号にふさわしいのはこの人か。同じくカナダ出身だし。
1997年から1999年にかけて女性アーティストを集めたリリス・フェアを開催。


Aimee Mann
80年代はニューウェーブ系の Till Tuesday で活動。プラチナブロンドのパンクなイメージ。
90年代以後、ソロへ。この世代では最もシンガーソングライターのイメージに近いのではないか。
映画「マグノリア」は監督P・T・アンダーソンがアルバム『Bachelor No.2』の曲から着想を得ている。


The Innocence Mission
80年代から今も活動中(2015年12月に新作を発表)。アメリカのロックシーンの良心とでも言うべきか。
Timbuk 3, Low, Quasi など夫婦で結成するグループの代表のひとつ。
Karen Peris , Don Perris 共にソロ活動も行っている。


Regina Spektor
ロシア出身。幼少期にアメリカに移住。音楽一家に育つ。ブロンクスBjork と呼ばれたりする。
ピアノを弾きつつ、ヴォイス・パーカッションを多様と独特なスタイル。
「Fidelity」は2006年、 YouTube で当時の記録的な再生回数を誇る。YouTubeからブレイクするハシリ。


Sandi Tom
やはり「I Wish I Was A Punk Rocker (With Flowers In My Hair) 」の魅力。当時FMでヘビロテ。
60年代のヒッピーと70年代のパンクって反目し合うもののはずだったけど、
一世代も二世代も下の00年代ともなると関係ないか。この曲で一発屋のイメージがあるけど元気に活動中。


Rilo Kiley
アメリカではオルタナ・カントリーに分類される。ポップでカラフルなギターロック。
『More Adventurous』『Under the Blacklight』は00年代を代表するインディ・ギターロックとして必聴。
フロントの Jenny Lewis は元子役。今はソロで活動中。2009年のサマソニにも来ている。