ストーブ列車に乗る

昨晩はその後次々に回答が届いて合計4つ。
朝6時に起きたらもうひとつ届いていて、指南を返してから再度布団の中で寝る。
8時に起きる。箱根駅伝スタート直後。
順当に1区で青山学院が1位になって、ああこれはそのまま行っちゃうだろうなと。
2区の途中で妹が車で甥っ子を連れてきて、テレビを消した。
母の書いた年賀状を近くの郵便局に出しに行った後、車に乗って五所川原へ。
今日は前からずっと気になっていた津軽鉄道の「ストーブ列車」に乗る。
客車の中で2台の石炭ストーブがごうごうと燃えている。


この日は曇り。気温が高く、5℃まで上がった。
屋雪は降らなかったが、雨になった。
11:40津軽五所川原駅発。
10:15に青森を出て、途中道が混んでいて11:25ギリギリに到着する。
妻の会社の後輩ちゃんも弘前に帰省していて、一緒に行こうと誘ったら来てくれた。
先に着いていたので切符を買ってもらった。
終点:津軽中里駅までの往復で2,100円。ストーブ列車の券が片道400円。
薄っぺらい磁気の紙ではなく、昭和の懐かしい古きよきガムのような厚さの切符だった。
もちろん鋏も入っている。


ホームへ。3両編成で1両は地元の人の足として普通の車両。
真ん中の1両は一般客用。最後の1両は団体客用。
正月休みで混んでるかなと思っていたけど、1両がちょうどいっぱいになるぐらいだった。
最後の方に乗ったのでストーブの周りではなく、少し離れた席になった。
2人掛けが向かい合うコンパートメント型。
車内販売のアテンダントの方がワゴンを引いて通路を歩く。
するめを売っているので2枚買う。1枚350円。
もうひとりのアテンダントの方がするめをストーブの上で焼いて、割いて、持ってきてくれる。
それをつまみに缶ビールを飲む。
列車が走りだす。窓の向こうの雪原。
金木まで25分、津軽中里まで合計50分の小さな旅。
ものすごく古びた車両。昭和23年のものが今も走っている。
昭和53年に津軽鉄道のものとなった。


車内の壁には時代物の温度計。19℃だった。
なかなか暑くなってダウンジャケットを脱いだ。
どこの駅だったか、アテンダントの方が
今晩のナイナイのゴチのスペシャルで小学校が登場するという。花田勝がロケで来たと。
また別の駅、金木の前だったか。カラフルにペイントされた車両が。
後輩ちゃん曰く何かの番組で香取慎吾が塗ったのだとか。
金木駅手前の公園にはやはりペイントされた戦闘機が置かれていた。
金木駅隣接の喫茶店のおばちゃんが手を振ってくれた。


金木で大半の乗客が下りて、僕らはストーブの周りへ。
近づくととても暑かった。
アテンダントの方に僕らの写真を撮ってもらった。
アテンダントの方は車両全体の記念写真を撮った。
facebook に載せるという。嫌な人は隠れてくださいと。


12:28 津軽中里に到着。
駅の周りに何があるわけでもないので今回はそのまま引き返す。12:50 発。
清掃のためいったん外に出る。
駅舎からは出ず。次のに乗る人たちのがものすごい行列になっている。
え? こんなに? 座れるかな、と思っていたら団体客だった。
行きは団体客なしで団体車両は空だった。
帰りは3人のアテンダントのうち、1人が団体専用となる。
一般車両には2人。


このアテンダントの方が気さくに
「どこまで行くんですか?」「どこから来ました?」と
どんどん乗客に話しかけて、車内を楽しい雰囲気にしてくれる。
このアテンダントの皆さんの気さくさ、明るさが素晴らしい。
車両というハードウェアそのものは石炭ストーブがあるだけの古びた、
どうにかこうにか走っている、
それ自体は鉄道マニア以外もはやほとんど価値のないもの。
それがアテンダントというソフトウェアで国内他にない独特のエンターテイメントとなる。
こんな楽しいひと時を過ごせるとは、僕も思っていなかった。
ストーブ列車以外の季節は風鈴列車や鈴虫列車が走る。
ペットの車掌もいる。
サイトを見てみたらこの時期の夜はホームに客車を置いて、バーになるとあった。
イベントもアイデアも盛りだくさん。小さな鉄道会社が頑張っている。


アテンダントの方からあれこれ聞く。
今は5人が所属していて、3人が車両に乗る。
4週8休で代わる代わる休んでいる。
アテンダントの皆さんは先日「おもてなしアワード青森県知事賞 2015」を受賞とのこと。


青森県内外の観光客が乗っていた。
帰りは乗り鉄のグループと一緒になる。
撮り鉄の方が一人で田んぼの中に立っていると、手を振っていた。
焼き上がったばかりのするめが回ってきて、え? と思うと
「あちらの方からです」と。
台湾から来た方が車両の皆に振舞ってほしいと。
車両の向こうに手を振ってお礼を言うと「Welcome Taiwan!」


津軽五所川原駅に戻ってきて
駅の近くの喫茶店に入って昼を食べた。
ドリアのセットが品切れということでカレーにした。
大きな肉と玉ねぎが入っていて、おいしかった。


きょう東京に帰るという後輩ちゃんを新青森駅に送っていく。
疲れ切った僕は道中爆睡。


家に戻ってきて母に頼まれた食べ物をスーパーに買いに行く。
BSの『奇跡のレッスン』という番組、気になっていたので初めて見た。
ブラジルのナショナルチームを世界No.1に導いた
バレーボールのコーチがひばりヶ丘中学へ。
この番組は勉強になるなあ。BSを契約しようかと思った。
その次に見たのが、火野正平が日本中を自転車で旅する番組。
なんか今人気で、通算500日を旅したとある。
後半はコンサートの模様だった。


晩飯は野辺地の納豆。
風呂に入って、ブラタモリと家族に乾杯のスペシャルを見る。
大河の真田幸村のため、堺雅人が同行して長野県上田を回る。
その後、「アンビリバボー」のスペシャルを最後の一時間だけ。
折り紙をカットして、「愛」や「夢」を作る。など。
戦時中、そしてその後のブルネイ国王と日本人将校の絆の話にホロッとくる。


22時から、有吉の番組。井森美幸滝沢カレン、ダレノガレ、おのののかから誰が一番口が軽いか。
ダイヤモンドユカイがズラ、東国原英夫がブラジャーという嘘のネタを目の前にして。
クマムシの「あったかいんだからぁ」が泉谷しげるの歌のパクリだと指摘された時、
印税は半分もらっているけど作詞作曲もしていない相方は、
作曲した長谷川が八割払えと言い出して
ドッキリを仕掛けていた泉谷しげるもお前それはおかしいと。
いや、本当おかしい。僕が長谷川ならコンビ解消を考える。


義弟から頂いた八海山、缶ビール(一番搾りの仙台づくり)を飲みほして今日は寝る。
明日は東京に戻る。