夜明け

訪れる朝がここにも聞こえてくる
名前のない地図に子どもたちが色をつけていく
言葉が文字となって青空から落ちてくる
拾い上げて僕らは風の中に戻した


指先を伝う光を 天使たちの声を
咲き誇る砂の一粒一粒を
僕らはそういうことの全てを
思い出せずにいる


雨の中を夢が彷徨い歩く
すれ違って後から思い出した
バスに乗って遠くまで来た
地平線の彼方に 夜明けが広がった