2015-01-13 「踊り子」 詩を書く 踊り子は笛の音に誘われて 月の光に照らされて 森の奥 湖のほとり 一人きり目を閉じて 時を忘れて 空に浮かぶ舟が 彼女の観客 銀色と砂色と茜色 言葉は光に包まれて 一瞬の煌きがその声をかき消す 鳥たちの群れが地平線の彼方に消える 辿り着いた宇宙飛行士が荒野に旗を立てる 規則正しい呼吸を繰返す 丘の上から墜落した舟を見下ろす