ブッチャーズの夜、東京駅の朝

ボーナスが出たこともあり、昨晩は神楽坂にできたブッチャーズ系列の新しい店
「ラムダック東京」へ。名前にもあるように羊と鴨の専門店。
神保町の「ラムミートテンダー」とは少し違う。
ブッチャーズって神田のとか神保町の「森のブッチャーズ」とか
同じメニューの店がないんですよね。どれも違う。個性がある。
その一方でポテトサラダは共通して厚切りベーコンが乗っていたり。
どの店もおしゃれで活気があって、厨房で豪快に火が上がっていて楽しい。


看板メニューのソルトブッシュラムを食べた。
岩塩を含むハーブで育ったオーストラリア産ラム肉を塊のまま焼いて、切り分ける。
付け合わせの大根は出汁で煮込んでいるという。サツマイモやトマトも乗っていた。
ワインは「カンフーガール」という白を飲んだ。アメリカ、ワシントン州
オーナーのチャールズ・スミスは昔、ロック業界で仕事していたという変わり種。
すっきりしていてミステリアスな爽快さ。確かにカンフーガール。


ブッチャーズの方たちは応対もよく、
店を出るときには何人も外で深々と頭を下げてお見送りしてくれた。
おいしく食べて気持ちよく店を去る。ブッチャーズはほんと、いい。


今日の朝、妻は出張。
遠方なので午後の打ち合わせでも新幹線の始発に乗らないと間に合わない。
朝4時に起こす。そのまま僕も家を出る。
5時過ぎ。まだ外は暗い。
東京駅までの乗り換えが不安だというので、時間もあるしとついていった。


東京駅の改札で見送る。
せっかくここまで来たのだからと地下の越後そばで食べてから出社しようかなと
八重洲方面まであるいていくが、まだシャッターが下りていた。
始発からやってるかと思いきやそんなことはなかった。


久しぶりに地下街を竹橋まで抜けて歩いていく。
地上に出るとまだ夜明けの名残が。
見上げると皇居の上空に月がかかっている。
まだ6時台だというのに何人ものランナーが黙々と走っている。
妻は新幹線から富士山が見えたという。
やはりそこに月がかかっている。


神保町から九段下、飯田橋へ。
音楽を聴きながら歩く。
いつもと同じ朝、いつもと違う朝。
車が多く通り過ぎるが、無口で街はどこか静かだ。


オフィスに着く。
7時過ぎ。たいして時間は変わらなかった。
朝入れてきたコーヒーを飲んで一息ついた。
一日が始まる。