資本主義というもの

いつも昼を食べる後輩と昨日の昼、神保町へ。
日本橋の天丼屋「金子半之助」が神保町に店を出したという。
ラーメン屋の後に入ったのだとか。しかしどこかはわからず。
他の店で食べて帰ってくる。調べてみると小川町だった。
つじ田」系列の「井関屋」が閉店してそこに、とのことだった。
そんなこともあるか、と思った。
金子半之助も最近あちこちに店を出してるしな。
飯田橋にもあるし、川崎ラゾーナのフードコートにもある。
歴史と伝統、職人技の伝承を謳っているようでいて案外フットワークが軽い。


そのままなんとはなしにあちこち見ていたら
つじ田」と「金子半之助」がコラボした店もあるのだという。
日本橋、その名も「つじ半」海鮮丼の店。
ここもまた行列店だとか。
調べたら2012年オープンとなっていてだいぶ前からあった。不覚にも知らなかった。
なるほど、だから仲がいいんだな。店の用地を融通し合っていたり。
一見ミスマッチなようでいて、なんか似てる。出店スピードとか。
つじ田」もまた最初は麹町だけかと思っていたけど、あちこち増えている。


というか「金子半之助」って海外にも店舗を出してるんですね。「つじ田」も。
なんとなく思うのは、どちらも資本が入ってかなりビジネスとして動いてそうな。
それが同じとこが出資してたりしないか。
そんなことを考えると面白くもあり、つまらなくもあり。


「日野屋カレー」も以前は湯島と神田と、というぐらいだったのが
「神田カレーグランプリ」で優勝したあと急激に店舗を増やした。
あれもそうなんだろうな。
トッピングの種類が多い甘辛のカレーはとてもおいしいと思う。
しかし、最近「あ、ここにも日野屋できたんだ」というのに出会うと
なんだか複雑な気持ちになる。もういいかと。


家系ラーメンも最近ブームだというけど
昔ながらの横浜からの系列の店ではなく、何の関係もない、
資本が入って ジャンルだけを借りて大規模展開している店が増えているのだとか。


なんかなあ。
勝ち組になるかどうかだけを競っている飲食店というか。
どれもいい感じがしない。
その間、僕が言うまでもないが、個人でやっていた店はどんどん潰れていく。
その跡地にまた進出する。
こういうのもまた力学的にはグローバリゼーションなわけだけど
これって人間の本性なのか。
商品として売られるもの、グローバル化しないものがない。
もはやそこから逃れることはできない。