「Time and Place」

外に出ると風が吹いていた
草原の先を横切る人たちがいた
青白い雲がゆっくりと形を変えていく
この季節は雨が降らないと聞いた


どこまで行くと遠くなのか
時間はどこで止まってしまうのか
誰もがその答えを持っている
だけどそれぞれに思うことは違う


この雑踏はいつか来たことがある
見知らぬ人々が見知らぬ言葉を話していた
誰に話しかけられることもなく道端にうずくまった
子どもの頃に聞いた唄が何度も何度も繰り返された