「第4回 築地はしご酒」

昨晩は妻の高校の友人たちと「第4回 築地はしご酒」に参加。
https://www.facebook.com/events/370021290100592/


朝から空は灰色でどんより。
肌寒くて日中は小雨がポツポツと降っていたけど、
16時過ぎに築地市場に来てみると受付の本願寺は大行列。
昨年の2,000人に対して、今年は2,500人の参加。
人気のイベントだ。
今年4回目ということは豊洲移転の話がきっかけなのかもしれない。
飲食店は築地に残りますからね。


16時から21時まで。
当日券1,000円でリストバンドと地図をもらって、参加店全43店舗を好きに回る。
大半の店が今回は立ち飲み形式で
店の中だったり、軒先だったり、外にテーブルを出したりで
お酒はどこも500円。おつまみは300円〜1,000円かな。


他のこういったイベントだと1枚500円の回数券を買って1,000円のおつまみだと2枚、
みたいな払い方をするのもあるんだけど、ここではあくまで現金。
先払いか後払いかも特に決まってない。
払い忘れそうになって店の人に言われたり、少し混乱があった。
僕らは幹事が先に3,000円集めてプールしておいてそこからまとめて払うとした。
さらに3,000円追加して、最後にまた1,000円。結構使ったな。
妻とは顔出して2・3軒回ったら帰るか、と言っていたのが、
楽しくて結局最後まで一緒になってさらにもう一軒行ってしまった。
和に洋に、魚に肉に、いろんな店を訪れることができてよかった。
どんなんかわからず、普段なら入りにくい店にも気軽に入れるのが
こういうはしご酒イベントの嬉しいところですね。


今回訪れたのは…
(そういえば、最後までどの店からもリストバンドの提示を求められなかったな。
 誰でも店に並べば飲めたのではないか…)


「餃子と沖縄」
 本来餃子の店なんだけど、店長が沖縄の人でいつのまにかそちらの店へ。名前が分かりやすい。
 マイケル・ジャクソンのツアーパンフ、「白いばら」の名刺、世界各地のお土産、
 興南が甲子園で優勝した時の新聞、サイモン&ガーファンクルの写真…
 壁に貼られた、壁際に置かれたものが賑やかでなかなか居心地がいい。
 水餃子もアツアツ、溢れ出る肉汁がおいしかった。
 21時を過ぎてまた入ろうとして戻ったら満席。愛される店ですね。


「築地 とときち」
 日本酒と魚の店。埼玉の「ひこ孫」を熱燗で。あん肝和えがおいしかった。
 店の誰かの子どもなのか、小さな女の子が店の外で元気に接客を。
「いらっしゃいませー」「ありがとうございましたー!」とかわいらしかった。
 この店を出た時点でまだ17時。早い。


 受付がはけたのか、17時を過ぎてこの頃からどこも混みだす。
 いくつか行ってみたかった店はどこも行列。
 去年オープンしたばかりの「築地魚河岸」の小田原橋棟の方に入ってみる。
 小雨が降っていたこもあり、ここのフードコートはどこもいっぱい。
 外に出て場外市場の店を見て回るけどめぼしいところはどこも行列。


「にっぽん漁港食堂」
 中休み的に入ったのがここ。カジュアルに魚料理が楽しめる店。
 チェーン店かと思ったが、そうではなさそうだ。
 マグロカツのハンバーガーがおいしかった。
 ハイボールのトッピングに生姜や黒胡椒など。この飲み方結構いける。家でもやろう。
 壁に貼ってあった「まかないシーフードカレー500円」が気になった。
 築地を再訪した時、老舗よりも案外こういう店の方に入ってしまうのではないか。


 場外市場ははしご酒参加店以外は一部のすし屋など一握りを除いてどこも閑古鳥。
 いいのかな。いろいろな事情があって参加する店、参加しない店あるんだろうけど。

 
「酒美土場(しゅびどぅば)」
 場外市場の小さな、ワインバー。
 オレンジワインや「パラダイ酒」というのを飲んだ。
 隣の店がシャッターを下ろしていたので、そこに椅子を並べて
 つまみのドライフルーツを置いて、立ち飲み。
 けんちん汁で温まる。


「築地の貝」
 名前の通りの店。少し離れたところにあるので空いてるかなと思いきや、行列。
 ここが一番待ったかな。30分ほど立ち続けて、コンビニにお茶を買いに行った。
 高級店。鉄板焼きの店のようにカウンターの向こうの厨房が見渡せる。
 皆は滋賀の「明尽」を、僕は新潟の「雪男」を。
 ツブ貝のエスカルゴ風、ハマグリの酒蒸し。
 貝刺三点盛り合わせのなんだったかなあ、柔らかい貝。オオ… なんだっけ?
 貝の苦手な僕でも美味しいと思った。
 一緒に行った人たちが声を揃えてまた来たいと行った店。


BARRACUDA(バラクーダ)」
 この頃19時を過ぎたかな。行ってみたかった店は前まで行くもどこも行列。
 本願寺の前の飲み屋街にあったこの店が入りやすかった…
 が、混みすぎていて酒もつまみもオペレーションが今一つ。
 初めての参加で慣てない、とかかな。
 アスパラ炭火焼き、マコモダケ炭火焼は安くておいしかったけど、
 こういうイベントで出すには時間がかかるかな。


「築地 多け乃(たけの)」
 近くの天ぷら屋が20時を前にして売り切れ。こちらにしてみる。
 市場の人向けの古びた食堂かと思いきや、『CREA』に取り上げられていたり。
 魚の食べられる定食屋・飲み屋としては有名みたいですね。
 ここも30分以上待ったかな。
 ようやく入った小さなテーブル席に7人でギュウギュウになる。
 サッポロ赤星の大瓶。ブリなどの刺身、鯛の天ぷら、アラ煮。
 牡蠣フライは残念ながら売り切れ。
 壁にメニューがたくさんあったので試しに焼きそばを頼んでみようとしたら
 年老いた大将は「えーと、ああ、いいかなあ」という感じだったのが、
 店を仕切っていた女性からは「ダメ! ない!」と一刀両断。
 本来土曜は20時に閉店のところ、今回のイベントのために21時まで開けていたので
 仕入れの都合でできないメニューも多々あり。
 それでも肝醤油で食べるカワハギの刺身など、イベント外のメニューをいくつか出してくれた。
 閉店時間を過ぎてもギリギリまで粘り続けて、堪能した。
 築地の締めにふさわしい店だった。また来よう。


「平成オペラ座
 イベント終了後、もう一軒ということで「餃子と沖縄」に行ってみるも満席。
 店長からここを紹介される。東銀座の方へ。歌舞伎座の裏にある。
 中二階の席があったのは、やはり店名通りにオペラ座を意識しているのか。
 入るなり店長から消毒薬の泡を手に。「はしご酒で飲んでると汚いですからね」と。
 イベントの開催に対して賛否両論思う人があるのだろう。難しい。
 そんな感じのクセのある店なんだけど、料理もワインもおいしかった。
 ウニのクリームパスタ、セセリのネギ塩焼き、ふわふわのアジフライ。
 ワインはリストなし、好みを聞いて選んでくれる。
 ワインの詳しい方はなかなかいいワインを手ごろな価格で飲めたと。
 ボジョレーも飲んだかな。

 
 しっかり楽しみまくってあれこれ話も尽きず。
 結局終電近くまで飲んで、帰ってきたら午前1時を過ぎていた。ふー。