今更言うまでもないことだけど、都内に駐車場が増えている。
そこに何かが建てられていたはずの空間がある日突然駐車場になっている。
空き地になるのではない。更地になるのでもない。
使用されていない家屋や店舗をそのままにしておくよりも、更地にするよりも、
税金対策として有効なのであろうし、何よりも収入源となる。
ほとんど設備投資が要らない。誰だってそうするだろう。
よって駐車場がまるで肌のシミのように増殖していくことになる。
こんなふうにして町というものは死に絶えて行くのか、と思う。
なのに都心に出ていざ停めようとすると見つからない。
見つかってもいっぱいだったり、
1時間1,000円とか2,000円とか法外な金額だったり。
(例えば東京ドームホテルの駐車場は一般だととんでもないことになっている)
全然足りないじゃないか、なんとかしろ、と思う。
人間その時々でかなりいい加減なものだ。
実際、儲かるんだろうな。
家の近くにとても大きくて立派な家がある。
恐らく、以前は練馬の農家だったのだろう。
道路を隔てて大きな駐車場を構えている。
これが月極でいつも埋まっている。
この収入でかなり潤っているのか。
農家としても続けていて、時々ガレージで野菜を売ってるけど。
話変わって、例えばデパートの駐車場。
性格が出るもんで、
僕だと出入り口に遠かろうが最初に見つかった空いてるところに停める。
もう少し先にもっといい場所が見つかる保証はないから。
一方で妻はいい場所がないかぐるっと回る。
空きがなくて、ぐるっと回って最初空いてた場所に戻ってくると
他の車が停まって次の階に向かうこともあるし、
出入り口に近い便利なところがちょうど空くこともある。
その確率は半々のように思う。
どちらがいいのか、というのは一概に言えない。
1階から9階まであって、3階までが「満」となっているとき、
がら空きの9階に直行するという人だっているだろう。
有名な話。
国語の問題で反対語を答える。
「空」の反対語は?
「海」「陸」と答えた子がほとんどのところに、
「満」と答えた子が。
それもまた正しいと思うけど、先生はどう判断するか。