本屋2.0

最近妻とよく、「本屋2.0」が来てるな、という話をする。
本屋×何か+能動的な読者とでも言うべきか。
妻がたまたまテレビをつけたらニュース番組でも特集で
最近話題の本屋が取り上げられていたという。
東京だと最近カギを握るのは「かもめブックス」なのかな。
HMV もいったん都内の店舗をほとんど閉めてしまったけど、
渋谷で再開するときには本とレコードを売る空間として仕切り直した。


妻の通院に付き添うために午後休。池袋で待ち合わせる。
終わって、西口の「エソラ」に入る。
4階の「梟書茶房」へ。
本屋+カフェの最新系。
平日の夕方だというのに満席。ゆったりした時間が流れている。


入り口には書棚。
番号と推薦文の書かれたブックカバーがかかっていて、
その上にプラスチックのカバーで包装を。
開けて中が読めないようになっている。
推薦文だけで買うかどうかを決める。
しかしこれが目利きによるものなのでミステリアスで好奇心をくすぐる。
思わず読みたくなる。


例えば No.0118
「ずる休みをした午後の昼下がり、ぶらぶら街を歩きながら
 喫茶店レコード屋、食器屋さんなんか回ったりして。
 それでもやっぱり先の人生を憂いて焦燥感に駆られたりして。(以下略)」


こういった文章(と本の薄さ)をもとに、これってあの本じゃない? と妻と当て合う。
これ絶対、○○だよなと。そういうのが楽しい。
3冊買ってみて、その後居酒屋へ。
1冊はとある国民的ロッカーの詩集。と言えばあれですよね。
残り2冊は全く予想外の作者によるものだった。
うーん、他の本も買ってみたくなる。
なかなかうまくできていることに、次読むべきは何番と指定されている。
それがどういう本なのだろうということも気になってくる。
最高の本を使った遊びだな。


2階には、もうひとつ新しいスタイルの書店が。
噂に聞く「天狼院書店」によるビジネス書専門店「STYLE for Biz」
こちらはイベント、セミナーの開催も行っているようで。
最近こういうスタイル多いですね。
妻は『Casa』の猫村さん特集を、僕は『Popeye』の音楽特集を買った。


話題のある店は本をいかに売るか、ではなく、
本のある空間をどう提供するか、に軸足を移している。
次はまた別の話題の本屋に行ってみようと思う。