幻の映画

さいころに見た映画がずっと印象に残っていて、
もう一度見てみたいんだけどタイトルがわからずにそれっきりとなっている映画がある。
そういう人、結構あるんじゃないか。
もしかしたら夢や現実の出来事を映画として記憶している、ということもあるかもしれない。


僕が思い出せないのはこういうもの。
宇宙船か基地の中か。
溶岩というか高次エネルギー体みたいな球体が
最初は小さかったのが中で転がり続けるうちにいろんなものを飲み込んで巨大化していく。
立ち向かった人を飲み込むということもあったかもしれない。
グツグツ煮立った火の玉。その映像を今も鮮明に覚えている。
劇場ではなく、テレビで見たはず。
両親がわざわざ選んで見に行く内容とは思えないので。


それだけで2時間持たせているとは思えず、なんらかサブストーリーがあったはず。
しかしそっちの方は全く思い出せず。結末も…
人類は滅亡したのかどうか。


何で覚えているかというと、
幼稚園で見た絵本「くいしんぼうのあおむしくん」が
トラウマになるほどのショックだったからかもしれない。
腹ペコの青虫が手当たり次第に周りのものを食べて、食べつくして、
とてつもなく大きくなって、果てには主人公や主人公の住む町を腹の中に収めてしまう。
なんだかよく似ている。


時々ふと思い出して google 検索してみるが、手掛かりになるものが出てこない。
SF映画大全集のようなものを片っ端から見ていくしかないか。
もしかしたらこれも映画ではなく、ドラマだったのかもしれない。
もしかしたら覚えている場面は実はほんの一瞬の出来事で、
記憶の中でとても長く引き伸ばされているのかもしれない。


もうひとつ思い出せない映画があって、
イギリスっぽい格調とユーモアあるテイストで描かれたアニメ映画。
主人公はドラゴンとなって冒険していたのが、人間に戻って恋人と再会して終わるという。
おそらくハッピーエンド。
後半30分ぐらいを見て、そもそもどういう話だったんだろうと。
これも検索しても見つからない。
NHK教育テレビでやってたというのは覚えてるんだけど。
人間に戻った主人公は眼鏡をかけた文系青年だったような。
これだけじゃわからないですよね。