ケイブンシャの続き。
ゲームの攻略本について。
物心ついた頃にはあった…、ではないか。
小学校高学年から中学生の頃?
1980年代後半。
『ファミコン通信』的な雑誌も始まっていた。
攻略本の始まりは同人誌なのだと聞いた。
ゲーム好きが集まって情報を持ち寄ってまとめたのを見た
編プロの人がこれは売れると出版社に持っていったのだと。
このゲームはこれぐらい売れるから攻略本もこれぐらい売れるだろうと
売上予想が立てやすく、返品も少ないと。意外な優良商品。
ゲームの発売が決まったら
その何週間か前にゲーム会社からベータ版が
攻略本を出す予定のいくつかの出版社に提供され、
我こそは一番最初に攻略本を出したいとバイク便でゲーム専門の編プロに送る。
そこから戦場。複数人徹夜でひたすらやりこむ。
90年代に入ってからはゲーム会社もデータを提供してくれるようになったけど
それまでは各出版社・編プロとも
自分たちでプレイ画面の画像を取得しなけれないけなかった。
だから僕も覚えているけど、RPGの広大な地図を収めたページは
主人公が真ん中に写っているのを何十枚も縦横と並べてつくっていた。
主人公を少し動かしてはビデオプリンターで撮影して、という。
ものすごい労力だ。
僕らが中学生ぐらいの時が全盛期なのかな。
書店にずらりと山積み。
人生で一番読み返してボロボロにしたのはドラクエの攻略本という人も
僕の世代には結構いるんじゃないか。
あの当時、ドラクエIIIやIVの攻略本ってベストセラーリストにも入ってたように思う。
モンハンのとかバイオハザードのとか
今ももちろんあるけど、当時ほどじゃないか。
今思うとゲームの攻略本もネット時代直前の過渡期の産物なのだなと。
そしてその在り方も変わった。
僕らの頃はゲーム本体同様、何とも素朴なものだった。
ドラクエのとかまた読み返してみたいですね。
イチからゲームをやり直す時間はないんで、攻略本からそのアレコレを思い出したい。