ピエール瀧その後(作品に罪はあるか)

ピエール瀧のことがその後もずっと気になっている。
麻雀放浪記2020』といった出演作は公開が危ぶまれ、
『アナ雪2』のオラフ役の吹き替えも降板が発表された。
ソニー・ミュージックは電気グルーヴのCDを回収することを決めた。
朝、HMVのサイトを見てみたら廃盤で購入不可となっていた。
ピエール瀧に課される損害賠償金は数十億に及ぶというニュースもあった。
 
新井浩文の事件の時もそうだったが、
過去の出演作品がドラマであれ映画であれ見れなくなるという話が出る。
ピエール瀧だと『凶悪』や『アウトレイジ』や『64』か。
あれってなぜなのだろう?
いったい誰が得するのだろう?
 
作品そのものに罪はない。
犯罪の発覚する前につくられたものじゃないか。
罪を犯したのは瀧正則という人間であって、
ピエール瀧という役者やミュージシャンではない。
 
そうは言っても、犯罪者の関わる作品はなんであれ、
子どもたちの目の触れるところにあるのは好ましくない、許されることではない、
と考える人が多いということか。
そもそも『凶悪』や『アウトレイジ』にも興味がないだろう。
 
コンプライアンス時代の過剰反応か。
子どもたちが見ようとしたとき、周りの大人たちが見せたくなかったら見せない、
そんなことではいけないんだろうか。
 
ピエール瀧だからそう思うのであって、
犯罪者と作品の組み合わせによっては僕も
「そんなの世の中から抹殺しろ」と言い出すこともあるかもしれない。
強い偏見のもと。
僕もその程度だ。えらいことは言えない。
 
相方の石野卓球電気グルーヴのオフィシャルサイト公式声明以外はまだ、
沈黙を守っているか。
Twitter を見ると、そのリツイートだけ。