1on1研修

終日、本社で研修。「1on1」という組織マネジメント手法について。
上司と部下の1対1の対話を定期的に繰り返すことで、部下の育成へとつなげる。
そこで話すのは案件の進捗や課題といった目先のことではなく、悩んでいることや将来のこと。
上司は部下の話を聞き、考えていることを引き出す。
次回に向けたアクションプランを策定し、励ます、というもの。
外資系企業から広まって、今注目を浴びている手法なのだという。
 
プロジェクトの中で仕事をしていると視野が狭くなる。
自分がどうなりたいか、どうありたいか、プロジェクトを離れて方向性を定めるのが目的。
組織としての自分と、個人としての自分とが両立しないとどちらもうまくいかないから、
と僕は捉えた。
 
いくつか面白い理論や法則を聞いた。
研修で聞くこういう話がかなり好き。
 
・MITのダニエル・キム教授による「成功循環モデル」
「結果の質」を上げるには「関係の質」を上げなければならず、
「関係の質」を上げるには「思考の質」を上げなければならず、
「思考の質」を上げるには「行動の質」を上げなければならない。
 それが「結果の質」を生む。
 そこで必要とされるのは対話や尊重。
 
・心理学者マーシャル・ロサダによる「ロサダの法則」
「人間が幸福を感じる転換点は、ポジティブな感情とネガティブな感情の比が2.9013のバランスにある」
 とのこと。
 ポジティブなコミュニケーションが3倍ある組織、チームは成功する確率が高まる。
 
・米Googleが2012年から2016年まで行った労働改革プロジェクトにて、
 生産性の高いチームに共通する要因を調査、分析。
 最終的な結果としては
「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」とそれによって醸成されるチーム内の
心理的安全性」と呼ばれる概念であった、とのこと。
 雑談が活発に行われるような職場は遠慮なくものが言えて、
 本来の自分が受け入れられるという安心感が生産性向上をもたらすのではないか。