「Be Bop」のこと

このところ僕が育った80年代、90年代の頃の青森市のことを書いてきたけど、
もうひとつだけ。
青森市にかつて存在したCDショップ「Be Bop」のこと。
ほんとお世話になったな。
 
新町に本店があって、サンロード青森にも小規模ながら出店していて、
青森にも遅れてバブルがやってきた(?)90年代初頭には
夜店通りの雑居ビルの2階か3階にも小さな店を出していた。
ここは今でいうところのセレクトショップ的な位置づけで、
店員のリコメンドするジャンル、アーティストのCDしか置いていなかった。
当時の青森にしては相当尖っていたように思う。
なぜか The Damned 『Live 81』を買ったことを覚えている。
(当時ファーストアルバムの再発がなかったか、あっても青森では売っていなかった)
洋楽で言うとパンク、ニューウェーブに力を入れていたのか。ネオアコとかその辺。
この店はさすがに2・3年ぐらいしかもたなかったか。
いや、もっと短いか。青森もバブルが弾けて…
そうだ、このビルの上の階がライブハウスの「1/3」だったように思う。
今は移転してしまって、「Quatrer」だけが残ってるけど。
 
最後に残ったサンロードの店は調べてみると2010年に閉店したという。
ここはまあショッピングセンターの中なので可もなく不可もない品揃えで。
Sonic Youth 『Goo』や XTC『Demo Tracks』を買った覚えがある。
学生時代、夏休みで1カ月帰省していた時にLaibach『Let It Be』を
電話して取り寄せて、自転車で受け取りに行った。
なぜ家から遠いこっちの方にしたんだろう。
 
新町の本店はそれよりも数年前になくなったのかな。
帰省すると初日か次の日には必ず訪れて棚を眺めていた。
Can 『Box3』『Box4』や Tuxedomoon『Holy Wars』
Chine Crisis 『Collection』など。
Paul McCartney『Flowers in the Dirt』や
King Crimson『Starless and Bible Black』もここか。
いや、その前に。生まれて初めて買ったCDの
The Blue Hearts『TRAIN-TRAIN』がここだった。
The Beatles のブートレッグのアナログ盤も買った。
おしゃれなつくりで中はけっこう広かった。
青森市出身ということで Sing Like Talking をかなり推してたな。
独自の会報のようなものも定期的に作っていたと思う。
 
他、どんな店があったかというと青森駅の駅ビル「LOVINA」に新星堂が。
Pixies『世界を騙せ』を買ったかな。
古川の国道沿いにYAMAHAの楽器屋があって、その隣がCDショップだった。
ここでは The Cure『Staring at the Sea』を。
新町の「音楽堂」は洋楽をあんまり置いてなかったので何も買わなかったと思う。
時代は下って、「アウガ」の中に成田本店「PAX」の支店があった。
 
これら皆国内盤を売る店だったけど、
サンロード青森の電気屋の一角に輸入盤を売る店ができた。高校時代かな。
輸入盤って本来細長い紙箱に入って販売されているんですね。
10000 Maniacs『Blind Man's Zoo』をジャケ買い
The Jesus and Mary Chain『Automatic』や Roxy Music『Viva!』もここ。
箱ではないものだとCDケースの背のところに3mmぐらいの溝が掘られていたのは
アメリカではバーゲン品を表すからだったか。
中古だと市役所近くの「佐々木レコード社」や古川の「Black Box」(Beat Boxだったか)
アウガの「パラダイス・レコード」など。
古本屋を入れるともっとあった。
 
これらは皆、もはや存在しない。
古川の「スーパーマン」や新町の「友&愛」、
横内に行く手前にあったアコムといったレンタルCDもない。
夜店通りに古本屋がなくなッと合わせて、青森市からもCDが消えた。
今は成田本店の「PAX」が残るだけなのかな。
個人的には新町・古川界隈はチェーン店以外何も残っていない、という印象。