先週買ったCD #131:2023/04/17-2023/04/23

2023/04/17: www.amazon.co.jp
Maria McKee 「You Gotta Sin To Get Saved」 \980
 
2023/04/17: ヤフオク
(V.A.) 「ミュージック・ライフ A&M篇」 \550
 
2023/04/18: www.hmv.co.jp
Black Country, New Road 「Live At Bush Hall」 \2640
arca (LUCA & haruka namamura) 「世界」 \2728
China Crisis 「Flaunt The Imperfection」 \2657
Maria McKee 「Live In Hamburg」 \1500
 
2023/04/18: diskunion.net
The Beatles 「1962-1966」 \1100
The Beatles 「1967-1970」 \1100
Stray Cats 「Gonna Ball」 \2150
Khanate 「Clean Hands Go Foul」 \980
Eagles 「Hell Freezes Over」 \1100
Cabaret Voltaire 「Technology: Western Re-works 1992」 \680
 
2023/04/19: diskunion.net
Gezan 「ストロベリーエッジ」 \5250
 
2023/04/20: diskunion.net
Joe Strummer 「The Future Is Unwritten」 \1100
 
2023/04/21: メルカリ
Green On Red 「Here Comes The Snakes」
Green On Red 「Scapegoats」
※2枚で1,000円
 
2023/04/22: TowerRecords 新宿店
The 1975 「Live With The BBC Philharmonic Orchestra」 \2790
 
2023/04/22: BOOKOFF 中野早稲田通店
Lynyrd Skynyrd 「One More From The Road Deluxe Edition」 \715
Big Audio Dynamite 「Megatop Phoenix」 \455
Ladysmith Black Mambazo 「Shaka Zulu」 \110
(Soundtracks)「The Star Wars Trilogy」 \275
(Soundtracks)「Stand By Me」 \275
(V.A.) 「Oh, Happy Day : The Best Of New York Harlem Gospel」 \275
 
2023/04/22: DiksUnion 神保町店
(Soundtracks) 「ジャンクフード」 \2850
 
2023/04/22: DiskUnion 新宿中古館
なかの綾 「ずるいひと」 \1200
 
2023/04/22: diskunion.net
Lone Justice 「Radio 1 Live In Concert」 \780
 
2023/04/22: BOOKOFF 下赤塚南口店
Lynyrd Skynyrd 「Gimme Back My Bullets」 \3090
 
2023/04/23: diskunion.net
Albert Ayler 「Lorrach, Paris 1966」 \1100
 
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The Beatles 「1962-1966」
 
中学3年生の頃はビートルズ1色だった。
最初に買ったのは「Past Masters」Vol.1,2 のカセットテープ。
レンタルCDに通うことを覚えて、自転車に乗って遠出して
なけなしの小遣いでアルバムを借りてはダビングする。
(中学生の頃は古川の『スーパーマン』ぐらいしか知らなかった)
 
どれが正規のアルバムなのかもよく知らず、
デビュー以前のハンブルク時代の
半ばブートレグのようなのを借りてしまって情けない気分になることもあった。
シンコーミュージックから出ていたものなど、ビートルズに関する文庫で
青森駅前の成田本店や岡田書店で買えたものを片っ端から読んだ。
あの頃はいくらでも情報を吸収できたから、どんどん詳しくなった。
 
「1962-1966」(通称『赤盤』)と
「1967-1970」(通称『青盤』)はレンタルCDで借りたのではなく、
新町の商店街の外れにあったカセットテープをダビングしてくれる店に頼んだのだと思う。
カセットテープ込みで1本1,000円ぐらいだっただろうか。
(もちろんノーマルとハイポジで料金が違う)
 
繰り返し聞いて、聞き過ぎて、洋楽全般に興味が広がって、
大学に入ってからは全く聞かなくなった。
嫌いになったわけではなく、全曲頭の中で再現できるからいいや、という。
 
なので『赤盤』『青盤』をCDで持ってなかったことに気づいたのがつい最近。
あ、そうだったっけ? いや、そうか、と自分で自分に納得する。
調べてみると2009年にリマスターされて、その後何度も再発されている。
SHM-CDとか、紙ジャケとか。
最近のものは中古でも結構な値段となる。
僕は今回、2009年のを買った。リマスターさえされていればいいかと。
デジパックに入ったものだった。
 
やっぱベストアルバムとしてはこれが決定版だなあと思うが、
いや、ビートルズって他にベストアルバムらしいベストアルバムはないか、と気づく。
チャートNo.1の曲を集めた「The Beatles1」ぐらいか。
「Live At BBC」や「Anthology」のシリーズ、
シルク・ドゥ・ソレイユの公演に向けてつくられた「Love」であるとか、
発掘ものや編集したアルバムはけっこうあるが。
ベストアルバム、他にないわけではないんですよね。
70年代には何枚も出たけど、CD化されていない。
商品管理がきちんとしてるな、と思う。
それがビートルズ神話を今も保つ秘訣のひとつなのだろう。
 
年代順に並んだ赤青4枚の曲目を見て、実際に聞いて、
確かにこれ以上の選曲はないと思う。
強いて言えば「Revolver」に収録されていた”Here, There And Everywhere” ぐらいか。
あの曲があれば完璧だった。
1枚40分もしないのだから入ったはずなのに。なぜだろう?
そこで敷居を下げてしまうとあの曲もこの曲もとキリがなくなってしまうのか。
(僕個人としては「Beatles For Sale」の”No Reply” や
 「The Beatles」の”Dear Prudence”
 「Let It Be」の”Two Of Us”を入れたいところだが、そこまでの知名度ではないか。
 「Abbey Road」の”I Want You” に 「With The Beatles」の ”It Won't Be Long”...…)
 
ジョージ・ハリソンの選曲いいってことなのだろう、とこれまで思っていたが、
さっきたまたま Wikipedia を見てびっくり。
マネージャーのアラン・クラインが選んだのだと。
いろいろと悪名高い。でもこの選曲だけは認めざるを得ないな……
知らなきゃよかった。
 
ま、いいか。気を取り直して。
”Norwegian Wood” は「Rubber Soul」の中で聞くのと
この赤盤の中で聞くのではなんだか全然違う。
”A Day In The Life” も「Sgt. Peppers」で聞くのと」
青版の流れで聞くのでは全然違う。
当たり前と言えば当たり前なんだけど、
普通のアーティストのベストアルバムでは通り過ぎてしまうような感慨があった。
 
最後の最後は僕もビートルズに戻って行って
無人島に持っていくCDを選ぶならこの赤盤青盤とするかもしれない。
 
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(V.A.) 「ミュージック・ライフ A&M篇」
 
1990年、『Music Life』創刊40周年を記念して
フォノグラムやワーナー・パイオニア東芝EMIなど12社がコンピを発売。
所属する洋楽アーティストの曲でそれぞれの40周年を振り返る。
大御所の定番から一時代を築いた名曲まで。
僕は高校一年生、洋楽を聞き始めたばかりの頃でこの12枚が最高の教科書だった。
高校の帰りに自転車漕いで遠くのレンタルCD屋に行って、借りて、家に帰ってダビング。
12枚が一度に揃ってる店がなくて、青森市を西へ東へ、
一通りテープが揃うまで3カ月ぐらいはかかったんじゃないか。
 
あれから20数年経って、やっぱあれはよかったよなと
中古CDで買い直そうと思い立つ。4年前か。
こういうのはえてして、10枚までは最初の1年でパラパラと少しずつ集まって、
次の11枚目に1年ぐらいかかって、最後の12枚目に2年かかるという……
国内盤帯付という縛りがなければすぐだったんだろうけど。
このころの古いCDって帯がないことが多いですね。
 
各社それぞれ味があって面白い。
ヴァージンはやはり耽美的なエレクトロの風味を持つ曲が多く、
テイチクは自ら「Super Hits Collection」と名付けるだけあって
60年代、70年代のポップソングばかりで一番曲数が多い。
アトランティックはソウルからプログレ、ディスコ、メタルまで幅が広い。
 
A&M は大御所の定番から一時代を築いた名曲までのバランスがいい。
大御所の定番:
The Police ”Every Breath You Take”
Bryan Adams ”Heaven”
Peter Frampton ”Show Me The Way”
一時代を築いた名曲:
The Ozark Mountain Daredevils ”Jackie Blue”
Supertramp ”Breakfast In America”
Styx ”Babe”
などなど。
他に Humble Pie や Squeeze にジョー・ジャクソンなど。
”Every Breath You Take” 以外はこのアルバムで初めて知ったのだと思う。
 
どのレーベルのも名曲ぞろいなんだけど、僕がこれは粒ぞろいだなあと思うのは
CBSソニー、ワーナー・パイオニア東芝EMIの3社。
でも、一番好きなのは、今もこのコンピよくできてるなあと感心するのは、ヴァージン。
Mike Oldfield ”Tublar Bells”
XTC ”Making Plans For Nigel”
Orchestral Manoeuvres In The Dark ”Enola Gay”
Japan ”Gentlemen Take Polaroids”
David Sylvian & Ryuichi Sakamoto ”Forbidden Colours”
UB40 ”Red Red Wine”
と続く。
この曲目にピンと来る人は、中古CDかプレイリストを手に入れて聞いてみてほしい。
 
David Sylvian ”Red Guitar”
Julian Lennon ”Valotte”
Scritti Politti ”Absolute”
Cutting Crew ”(I Just) Died In your Arms”
Belinda Carlisle ”Heaven Is A Place On Earth
という後半。デビシルどんだけ人気なんだ。
”Tublar Bells”  から始まるというのも、その歴史を知っている人からするとニヤリとする。
 
人によってはこの A&M やエピック・ソニーかもしれない。
洋楽好きだと、思い出のレコード会社は誰しもあるわけで。