2進数

1、2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024……
ということで、2の10乗が1024となる。
1byte が 1MB になるぐらい情報量が増えることになる。
IT業界で働いているとこういう数字に敏感になる。
この日「メガバイト記念日」だったりしないかと調べてみたが、
特にそんな記念日はなかった。
あったところでどんなイベント、セレモニーを行うべきか自分でも想像できないが。
2という数字に感謝する日となるか、
あるいは論理演算装置としてのコンピューターに敬意を表す日となるか。
秋葉原のジャンク屋とかコンピュータショップでなんかあってもよさそうだけど。
メモリつかみ取りとか。
 
0ないしは1が入る箱がいくつ並ぶことになるか。
正直、0と1のON/OFFでコンピューターが成り立っているということは
頭では理解していても何がどうなっているのかいまだによくわかっていない。
2進数で「10」は10進数の「2」であり、「11」は同じく「3」を表すというとき、
「1110100100010010010001001001」という数字の群れは
いったい何を表しているのか。
 
2進数が0と1だとしたら(10進数が0から9まで)、
1進数はありえるかということを考える。
0か1が並ぶだけか。
「11」が10進数の2を表し、「111」が同じく3を表すことになるか。
指の数を数えるのと一緒。
このとき、「1」がない状態を表せるか。
それは結局0となって2進数となってしまうのではないか。
いや、1進数の世界ではゼロの概念はないのだ。たぶん。
いやいや、「ない」ということと数字のゼロの概念は似て非なるものだ。
 
1進数が極度に発達した社会では(たぶんその場合社会が発達しないと思うが)
「1111111111111111111111111111111」がいくつで
「11111111111111111111111111111111111111111」が
いくつなのか、一目見てぱっと分かる人が出てくるのだろう。
もちろんそれは「31」ではなく、あくまで、
「1111111111111111111111111111111」なのであるが。
 
存在するものの数を数えるだけから、
0と1を対比させて扱うことで数字という「記号」でこの世界を表す端緒を開いた。
2進数というものは我々の文明釈迦にとってとんでもなく重要なものなのである。
……たぶん。