昨晩は四ツ谷の「りんごの花」で高校の同級生たちと飲み会。
僕が幹事で店の予約を取ったり食事の調整を行ったんだけど、
日本酒を飲みすぎてしまって一人1万円となってしまった……
コースにして飲み放題にするべきだったか。
いつも会う顔ぶれと、久しぶりに連絡が取れて今回初めて参加する人と。
当時誰と誰が付き合っていたかという話になる。
オープンにされ、公認とされたカップルはクラスに一組か二組ぐらいはいたけど、
実は秘密裏に誰と誰が付き合っていたとか、誰が誰を好きだったとか。
こんな裏話があったとか。誰が実は一番持てたとか。
40台も半ばになるとあっけらかんと明らかにされる。
自分のことを語ったり、その場にいない人のことを話題にしたり。
スマホに落とした卒業アルバムの写真を見て、
どういう顔だったっけというのを確認しながら。
僕も以前の飲み会で、実はあの人が好きだったということを話した。
へー! となる。
もちろんその方は来ていない。高校の卒業式で見かけたのが最後だろうか。
20代や30代の頃は、絶対言わなかったと思う。
もしかしたらその人に出会うかもしれないから。
でも40代になったらもうそんなこともないだろうと。
ただの思い出話になる。
その人も結婚して子供がいると聞いている。
こういう話も今はまだ生々しく交わせるけど、いつか淡いものとなっていくのだろう。
健康のこととか、親の介護をどうするかとか。そういう話がポツリポツリと出始めた。
東京に住んでいて青森の両親をどうするか。
定期的に帰るべきなのか。こちらに呼び寄せるべきなのか。
この時点では少し先のこと、だけどすぐそこまで来ているのを皆が感じ始めている。
同級生も既に何人か亡くなっている。
何人かは音信不通になった。
誰からも思い出されることのない人というのもいるだろう。
『AKIRA』で東京に二度目の災厄が起きた後、何人かは生き残って再会して行動を共にする。
同級生たちと会って飲んでいるとき、いつもそんなことを思う。
僕らは生き残りなのだと。
10年後、20年後、本当にそうなっていく。