山本屋問題再び

土曜は父の命日からは少し遅れたが、墓参りのため大泉学園へ。
帰りに食べて帰るか、どこにしようと考えた時に
駅ビルに「梅蘭」があったよなと。
かた焼きそばの上ではなく、中に餡かけを包み込んでいる。
パリパリに表面を焼いた麺をほぐすと中から熱々の具材が。
横浜中華街の名物を食べながら生ビールもよいだろう。
 
小皿料理もひとつかふたつ追加することになるか。
何にしようかと夜、暇なときに食べログでメニューを探す。
ユーザーから投稿された写真が少なかったので
梅蘭自身のサイトを検索してみることにした。
あれ? 大泉学園の店がない。
新しい店なのか。そんなはずはないけど。
 
調べてみたら梅蘭には系列がふたつあることがわかった。
「梅蘭本店」https://bairanjp.com/
大泉学園は後者だった。
「梅蘭グランエミオ大泉学園店」となっているので、
どちらなのかパッとはわからず。
yahoo! 知恵袋で問い合わせている方がいて、やはり後者が本店とのこと。
 
これは俗に言う「山本屋問題」か。
本店と総本家に分かれている。
僕が以前聞いた話では喧嘩別れしたのではなく、
元々の山本屋がつぶれた後にそれぞれが山本屋を名乗って店を出したらしい。
同じく Yahoo! 知恵袋を見てみると
古くからあるのは総本家、後発の商売上手が本店のようだ。
なんにしても屋号というのは曖昧なもので、今となっては証明は難しい。
 
「うちこそ本物」
「この名前で商売したい」
いろいろ思いはあるんだろうけど。
なんともまぎらわしい。
こういうのって、事情を知っている人ならいいものの、
知らない人からすると「以前〇〇店にあった××を食べたいんですけど」と
店員に聞いたら「関係のない店なので私たちにはわかりません」と
返されて困ってしまう、恥ずかしい思いをしてしまうこともあるはずで。
客からすると「そんなん知らんがな」という。
僕も大泉学園店で「以前別の店でエビチリ焼きそば食べたんですが」と
言ってしまうところだった。
 
喧嘩してないならまだいい。
京都銀閣寺由来の「ますたにラーメン」は日本橋と田町に店があって、
片方のサイトにはもう片方の店とは何の関係もありませんと明記されていた。
これは何かあったんだろうなあ……
それを見てしまうと、なんだか心地よくないものがあった。
敵をつくる店と知っていて、無心になって味わえるわけがない。
残念ながら田町の店は昨年閉店したようで、
良くも悪くもその注意書きを見ることはなくなった。
僕からするとどちらの店もレベルが高く、甲乙つけがたかったが。
 
大勝軒も派閥争いがあると聞くしなあ。
お茶の水や光ヶ丘の店など僕がおいしいと思ったのはことごとく
分かれていった方だけど。どうなんだろうなあ。