三浦半島へ その1(油壷マリンパーク)

先週か、先々週だったか。
妻が三浦半島の油壷マリンパークに行きたいという。
コツメカワウソがなんともかわいらしい。
なのに、老朽化により9月末で閉園してしまうのだと。
鴨川シーワールドに比べたら小さくて地味、昭和の水族館というイメージがあった。
近年来園者が減っていたのだろう。
としまえんの水族館版のようなものか。
 
運営母体の京急に頑張ってほしいが、
そういえば20年ぐらい前に会社の人たちと
三浦半島の先っちょにある城ヶ島の温泉旅館行ったなあ。
それってどこだったろう? と調べていたらたまたま知ったんだけど
城ヶ島京急ホテルも老朽化で昨年閉館していた。
コロナ禍もあって経営状態がよくないんだろうな。
 
としまえん同様、閉園と知って慌てて駆けつけるのもなんだけど
今のうちに行っておきたいということになった。
土日は子供連れで混んでいるだろうと平日に休みを取って。
妻の後輩ちゃんと三人で。
 
8時過ぎに家を出て駅まで来てもらった後輩ちゃんをピックアップ。
環八は通勤時間帯でやや混雑。
渋滞で動かないというほどではないが、少し時間がかかった。
玉川インターから第三京浜に乗って横須賀方面へ。
 
この日は曇り。時折雨。いくつかトンネルをくぐる。
保土ヶ谷の辺りで横浜横須賀道路に入る。
トイレ休憩したかったけどこの辺りパーキングエリア全然ないんですね。
東京から近いと立ち寄るまでもないのか。
ようやく横須賀で出てきた。
食堂に海軍カレーがあったら食べたいなあと思いつつ、そこまでの時間はなく。
海軍カレーパンと葉山コロッケを買って食べてみる。
妻が見つけたなめろうフライがうまかった。
 
横須賀の先で三浦縦貫道路。
よく整備された新しい道路のようでいて、料金所が ETC 未対応。
不思議なとこだね、と話し合う。
バイクでツーリングしてた人たちの後に並ぶことになって
彼らが小銭を出すのに手間取るのを後ろで待つ。
 
三浦市鄙びた町を行くうちに京急の終点三崎口駅に出る。
その先は徐々にヤシの木だったり海辺の観光地っぽい雰囲気が出てきた。
でもどことなく昭和のまま、たそがれてますね。
このご時世に観光地のテコ入れって相当難しいんだろうな。
京急一社だけでは到底資金が追い付かない。
 
11時前、油壷マリンパークに着く。
駐車場は 1/4 ぐらいの入り具合か。
隣に京急の運営する温泉旅館もあって、ここに泊まって
海水浴とマリンパークと楽しむことができたらよかったろうと思う。
こちらは当面営業が続くようだ。
 
入場料を払って中へ。
11時のレストランがオープンする時間まで少しあったので園内を見て回る。
想像していたよりもこじんまりとしていて、どこか色褪せかけている。
でも頑張っているのもわかる。
入り口近くに置かれたパンダを模した、遊園地によく置いてあるような
幼児向けの乗り物が誰も乗ることなく並んでいる。なんだか切ない。
 
ここはペットの犬を同伴しての入園OKで、ドッグランもある。
おしゃれなベビーカーを引いた人たちをよく見かける。
小さい子供を連れてきてるのか、と思いきや犬を乗せていた。
血統書付きなのか、どの犬もシュッとして小ぎれい。
近所のセレブな飼い主たちが混雑していない平日、
愛犬とのひと時を楽しみに来るのか。
 
アザラシの寝そべっている岩山を見た後に「かわうその森」へ。
緑豊かな遊歩道となって小川が流れている。
澄んだ水の中を小さな魚たちが泳いでいる。
ガチャガチャが置いてあって、何だろうと見てみると
魚の餌が入っているという。
200円払って取り出す。
粉末の餌を小川の上からパラパラと撒くと
我も我もとジャバジャバ水面が沸き立つ。
奥の方には蛍を育てているエリアもあった。
閉園してしまうと動物たちはどうなるのだろう、と気になっていたけど、
こういう自然もなくなってしまうのか。
 
11時になってレストランへ。
混む前に、と思って入ったもの
同じ事を考える人は多いようで僕らが券売機で食券を買って番号札をもらったら10番。
家族連れがやはり多く、少し待つことになった。
僕は三浦市のB旧グルメのひとつ「まぐろラーメン」にしようか事前にあれこれ迷った末に
鮪づくし丼(めばち鮪の中トロ、霜降り、赤身、ビンチョウマグロのマグロ、ネギトロ)
とシーフードカレーの半分サイズにする。
マリンパークのサイトや食べログを見ても出てこなかったけど、
カニのクリームスパゲティや特選海鮮丼といった新メニューもあった。
マグロは三浦半島のものなので
極上ではないものの、こういった施設で食べる分には申し分ないですね。
シーフードカレーは40年間守り続けたレシピとあってスパイシーなのにマイルド。
でも普通サイズを食べた妻は辛い! 子供には辛そう! と。
タコにイカにエビと入っていて、このカレーをレトルトにして売ったらよかったのにと思った。