オリンピックが始まってから
平日は音を消して1日中テレビをつけっぱなしにしている。
合間合間にちらちらと見て、仕事を終えると音量を上げる。
緊急事態宣言の範囲が広がった今、
無邪気にこんなことを言うわけにはいかないのだが、
やっぱオリンピックっていいな、僕はとても好きなのだなと。
一言で言えばその祝祭感ということになる。
地球で最も大きなお祭り。
その中で世界最高レベルの競技が行われている。
フェス感覚でチャンネルを変えてあちこち見て回る。
例えば今、女子BMXフリースタイルを見ている。
普段なら見ることのないような、その機会のないような競技を見るのが楽しい。
いや、マイナーな競技も
僕はそれを知らなかった、探そうとしなかったのかもしれない。
日本人選手の活躍により、スポーツクライミングが注目されたときのように。
女子ソフトボールの決勝は固唾を飲んで見守っていた。
桃田賢斗は徐々に旗色が悪くなって引き返すことのできなくなった瞬間があった。
女子卓球シングルスの決勝の中国人選手二人の試合はレベルが違い過ぎた。
男子BMXレーシングの決勝は格闘技のようなスピード感に手に汗握った。
その一方で朝早く行われていたトライアスロンの寡黙に走る姿が妙に心地よかったり。
半分が過ぎて、とても楽しかった。
素晴らしい贈り物を日々もらっている、そんな気持ちで過ごしている。
オリンピックを途中からでも中止せよという声もある。
ここまで来たら最後まで行くだろう。
だけど……、
もしかしたらパラリンピックは中止、切り捨てられるんじゃないか。
最近そんな予感がする。
それはそれで最大の、弱者への差別的行為となってしまうが。
これ以上の感染拡大は避けたいということで。
とても難しい問題だ。