『~心に灯せ ねぶた魂~ 大型ねぶた映像ライブ配信』

今年もねぶた祭りは中止。
妻がこんなのがあるよと教えてくれたのが、昨晩の代替イベント。
ねぶた師たちが今年制作した大型ねぶた9台と
ねぶた師が集まって共同で作った1台のお披露目を行うというもの。
『~心に灯せ ねぶた魂~ 大型ねぶた映像ライブ配信
 
青い海公園に設営されたねぶた小屋からねぶたを外に出して広場で運行、
ねぶた大賞ではなく金・銀・銅の3賞を発表して表彰式という内容。
18時から。中継を見ようかどうか迷って、やめにした。
パラリンピック車いす女子バスケ。
しかし、居ても立っても居られなくなって結局最後の方を。
 
ねぶた囃子の続く中で海をバックに花火が打ち上げられた。
唯一の女性ねぶた師:北村麻子が金賞となったようだ。
イベントしては無観客で跳人の姿は見られず。
関係者と思われる人たちと、ねぶた囃子の笛や鉦の人たちがいるだけ。
やっぱリアルに見たかったなあ……
 
北村麻子のねぶたは伝統と革新が見事なバランスを取っていた。
他、現役の名人:千葉作龍が1台、もう一人の名人:北村隆が2台、
(北村麻子はその娘となる)
弟の北村蓮明が1台、息子は今年制作できなかったようだ。
竹浪比呂雄が2台、立田龍宝が1台、林広海が1台。
最後の方は名前を知らなかった。数年前にデビューした遅咲きの新人だった。
 
いつもの年ならば千葉作龍や北村隆は3台制作している。
以前聞いた話では、1台制作するにあたって300万から400万を報酬として受ける。
その中から材料費やボランティアの弁当代を出しているから、
ねぶた師の手元にはほとんど残らない。
ベテランが3台つくってようやくねぶた制作だけで生活できる。
年に1台任されるだけの若手は他に職をもたないといけない。
 
その北村隆ですら2台なのだから、去年今年と生活も楽ではないだろう。
それ以上に思う存分ねぶたのつくれない悔しさがあるだろう。
昨晩、最後の花火の映像を見ながら僕はそんなことを思った。
 
この時のライヴ中継は2022年3月31日まで視聴可能とのこと。