青森帰省 その2

昨晩は焼き鳥屋から帰ってきてからどうにも眠く、
シャワーを浴びたのちにしばらく頑張ってテレビを見ていたが
諦めて22時に布団へ。
最初なんかわからずに見ていた番組が「世界ふしぎ発見!」だった。
今は男性がミステリーハンターを務めるんですね。
竹内海南江は今どうしているんだろう。
何と珍しいことに野々村真がパーフェクト。
恐らく10年に一度の偉業を見てしまった。
 
寝てると気温が下がって寒いかなと思って
母が用意していたタオルケット以外にもう一枚出したが、
夜中目を覚ますとどことなく蒸し暑かった。
トイレに行くと母がラジオを小さな音でつけっぱなしにしていた。
 
7時半に目を覚ます。朝は涼しい。ベランダに出る。
目の前を細長く木々が連なっていて、母曰く昔そこは線路だったという。
朝食。ごはん、味噌汁、野菜サラダ、茹で卵、ハム。健康的な。
僕が使うだろうと新しいマヨネーズを出す。
ベルマークがあったら切っといてと言われる。
光星学院は明日、智弁学園と。
 
ラッセに行くと昨日迎えに来た妹夫婦の前で話すと、
甥っ子姪っ子たちが一緒に行きたいという。
車で家まで迎えに来てもらう。
今年のねぶたが7日で終わって、賞を取った4台が1年間ワラッセに展示される。
9日・10日に入れ替えして今日が初日。
10時前の時点で駐車場がいっぱいという盛況っぷり。
 
甥っ子姪っ子は2階のねぶたの作り方と言った展示のコーナーが気になる。
僕らは先に1階のねぶた展示へ。4台が並ぶ。
ねぶた大賞が竹浪比呂央『紀朝雄の一首 千方を註す』
知事賞が話題の女性ねぶた師北村麻子の『神武東征』
優秀製作者賞が北村蓮明の息子北村春一による『瓊瓊杵尊木花咲耶姫
この3人と北村朝子の父、北村蓮明の双子の兄である第6代名人北村隆で賞を独占。
今、そういう時代なのだなあと。
もう一台選ばれたのは内田龍生『天の岩戸』
第5代名人千葉作龍が制作した竹の骨組みによる小さなサイズのねぶたもあったな。
夏休みということもあって子どもたち向けのねぶた紙貼り体験コーナーもあった。
 
妹夫婦、甥っ子・姪っ子たちとはワラッセで別れて僕らはA-FACTORYへ。
間の広場では小規模の夏フェスなのか、屋台がいくつから並び、
小さなステージが組まれてヒップホップとレゲエを融合したようなバンドがリハーサルを。
地元の若者たちなのかな。
 
A-FACTORYでまずは2階へ、いつものシードルを試飲。600円で3杯ずつ。
今回は kimori のドライとスイート、あと新しく加わったアップルワインを。
ソルトピーナッツやハニーピーナッツなどの缶が出てくるガチャガチャが設置されていて、
ミックスナッツをつまみに飲んだ。
2階の広間ではこぎん刺し体験のイベントを開催していて、妻がやってみたいと。
初心者向けのデザイン見本の中から「猫の足跡」というのを選び、糸は明るい色の青を。
1、2、3と目を数えながら一針一針縫っていく。
昔は麻の布しかなくて目が粗いから着ていても寒く、その目を埋めるために刺したのだという。
6歳の小さい頃から刺していって、嫁入り道具にしたのだと。
この日はこぎん刺し体験ということで麻ではなく刺しやすい木綿で。
針を触らせてもらうと刺繍用なので先端が丸かった。
 
義弟からお兄ちゃん、ラーメン食べたいでしょ?
最近だと「つじ製麺所」がいいよと教えてもらい、行ってみる。
古川の青森まちなか温泉の1階。
カウンターとテーブルで20席ぐらいか。13時、僕らの入った後に満席。
僕はニンニクチップの乗った味噌ラーメンにチャーシューとに玉子を追加。
妻は冷やしぶっかけ中華そばだったか。揚げ玉や山菜が具に乗っている。
これは確かにおいしい。僕の中では「ひらこ屋」「またべい」に並ぶ。
店内はシネマディクトで上映なのか
『誰もがそれを知っている』だとか単館上映系の映画のポスターや
美空ひばりの今年のカレンダー。壁いっぱいにあれこれ張っていて賑やか。
スターウォーズのストームトルーパーをディフォルメしたフィギュアが手ぬぐいをかぶって置かれていた。
 
新町に戻って成田本店でねぶた・青森関係の本をいくつか買う。
千葉作龍『名人が語る ねぶたに賭けた半世紀』
澤田繁親『龍の夢 ねぶたに賭けた男たち』
先日読んだ『龍の伝言』の姉妹作。Amazonで取り扱いなしだったのが新刊で置いてあった。
『めご太郎 帰省するつもりで訪れる青森市
青森市ゆかりの方たちが語る手作りのグルメガイド。
 
さくら野の地下で母に頼まれた食材を買って帰る。
今日はカレーをつくってくれるという。
腹ごなしの散歩と家まで歩くが、日差しが強くて日陰があまりなく、妻の具合が悪くなる。
帰ってきて少し休んだ。
テレビでは八戸三社大祭の山車とそれを制作した男たちの紹介。
ねぶた師は有名になるが、彼らは無名のまま。仕事と掛け持ちだろう。夜通し、小屋の中で。
昔のねぶた師もそれが普通だった。
 
妻の具合もよくなって、歩いてすぐの棟方志功記念館へ。
今回の展示は鯉や鯖、珍しいところではピラニアと言った魚が半分と鷹が半分と。
建物の外に筆塚があるのを知る。
これまで年末年始に訪れることが多かったので気が付かなかった。
とある柵の解説で棟方志功はいいことを言っていた。
「獣を狩るには武器を使うけれど、花だと心で狩る」
 
16時過ぎ、一度家に戻ってホテル青森へ。
高校の同窓会総会の後の懇親会。
2年前が幹事学年で青森から東京に手伝いに来て、東京からも青森に手伝いに行った。
一度ぐらいは客の側で出てみようかと。というか久しぶりに同級生に会おうかと。
まさか青森側の同窓会に出るとは思ってもみなかった。
僕ら43回生は21名出席で円卓をふたつ確保。
しかし会場の後ろからふたつ目の列。
先輩方がどんなに多く出席していることか。
幹事の学年になるまで普通出席しないからですね。
 
行くまではアウェイ感があって大丈夫だろうかと不安だったのが
いざ飲み始めるとどうでもよくなって。
田酒の山廃ばかり頼んで飲む。
2年前の正月、幹事学年を前にして大勢集まったときに
僕は飲みすぎて吐いてしまった。
そのときのことを覚えている人が何人もいて
「岡ちゃん今日は大丈夫かと」飲む前から言われる。
 
近くの居酒屋で二次会。
帰省してクラス会のこの時期、大勢の人数で入れる場所を見つけるのは大変だったと。
さらに5・6人加わったかな。
航行当時仲良かった人もそうでなかった人もこだわりなく盛り上がる。
東京側もまた飲み会を開こうということで幹事を引き受けることにした。
 
2次会が終わって今日は記憶のあるうちに帰るかと思っていたところ、
友人からメッセージが来て合流したいと。
間をつなぐために結局3次会へ。
しかし頃合いを見計らって帰ってきた。
23時前ぐらいか。シャワーを浴びて寝た。