はじめての錫

伝統工芸×ITのイベントの2回目。
1回目の13日同様、5時起きで千葉ニュータウンへ。
雲ひとつない快晴。
しかし前回と違って気温ががくんと下がって冬の寒さ。
しかも風が強く、設営したテントの裾がまくれ上がって寒い、
机に並べた販売物も飛ばないように裏側をセロハンテープで固定などと大変だった。
 
時節柄クリスマスが近く、主催者側の若手担当はトナカイやサンタの着ぐるみ。
キッチンカーが3台出ていてそのうちハンバーグの店で昼を食べて、
小腹がすくと焼きそばの店で食べた。
こういうところで食べるのはおいしい。
焼きそばの店は買ったらチェコのクッキーをくれた。
そちらがメインで焼きそばはおまけだという。
 
今回のテーマは錫。
川口にある工房の職人の方に来ていただいてワークショップ。
空きがあったので僕も最初の会に参加。
普段なら錫を溶かすところから実施できたんだけど
今回は住宅展示場の中だったのでそこは見送り。
ハート型、星型、四角、時節柄雪だるまやブーツなど
あらかじめ荒く形を用意していたのを元に
ペンダントやかばんなどに結わえるオーナメントをつくる。
 
錫はかなり柔らかく、今回用いるものは3%他の金属を混ぜている。
試し打ち用の錫の板を一枚もらい、
耳元で軽く折り曲げてみてくださいというのでやってみるとピシッという音がした。
この試し打ちの板に4種類の槌とアルファベット、数字の刻印で模様を作り、
スプーンの裏で軽くこすって光沢を出す。
端の方をやすりで削り、さらに専用の工具で縁を滑らかにする。
丸い台座に置いて木槌で叩いて丸みをつける。
子供よりも大人の方が真剣になる。
無心になってコンコンと錫を打ち続ける。
 
僕は妻へのプレゼントとしてイニシャルと誕生日を入れたハート形のものを作った。
「岡村さん、やけに真剣につくってると思ったら」とヒューヒュー言われた。
最後、職人の方が穴をあけてひもを通し、完成。
僕は与えられた形のままだったけど、
人によってはさらに金属用の鋏で思う形に切りそろえていた。
 
家へのお土産にシンプルな豆皿をふたつ。
本当はビールのタンブラーが欲しかったけど、さすがに結構な値段がした。
 
17時半には片付けが完了して、また2時間かけて帰宅。
2回目のイベントが終わってひと段落。
家に着いて妻に沸かしてもらっていた風呂に入り、日本シリーズの第6戦を見た。