引っ越し物件を探す

昨晩、妻と後輩ちゃんが二人で飲んでいたときに一番盛り上がった話は
後輩ちゃんが引っ越しを考えていて明日も内見なんです、というもの。
 
後輩ちゃん曰く、誰と話してもこのネタは鉄板で盛り上がるという。
恋バナと同じ。
ひとしきり話を聞いて
「あーその男(物件)やめときなよ、見た目はいいけど後で苦労するよ」
などとあれこれ言い合う。
人それぞれ物件探しには一家言あるものであって。
 
今朝妻と話してて、国立がいいんじゃないかと勝手に。
妻が物件サイトを検索して、
この間取り面白いとか、ここは築年数古いけどリノベーションがうまくいってるとか。
まるでお見合いを世話するかのよう。
他人の住む家を好き勝手に探すこと以上に楽しいことってあるだろうか。
 
昨晩その流れで出てきたのが、「徳川ビレッジ」というのが目白にあると。
そう、あの徳川家の土地を高級住宅街としたもの。
写真を見ると広々とした戸建て。
家賃はひと月30数万もして、借主は主に外国人だという……
大企業のアジア支社長クラスが住むのだろうか。
花見の時期や夏のBBQの時期にはビレッジ内でパーティーがあるらしく。
下々の者が迂闊には参加できない、セレブな集まりなんだろうな。
 
後輩ちゃんからは同じく「近衛ビレッジ」というのもありますよ、という話で。
歴史の時間で習った近衛文麿の近衛。その一族の邸宅があったのだと。
こちらのビレッジはマンションとなるようだ。
この目白の界隈は旧華族が多く住んでいたとのこと。
あ、だから学習院大学がここにあるんだ。
 
その一方で。
今朝、新聞に挟み込まれていた不動産会社のチラシ。
今住んでいる家の近くに建てられた家が中古で売りに出されていた。
それが鰻の寝床のよう。廊下だけの家というか。
その端と端にバスルームとキッチンがある。
これ、真ん中にベッド置いたら終わりじゃないか。
そもそも、周りに家も建ってる中でどうやってこの隙間に建てたんだろうか。
こんな何かの手違いでできたかのような狭くて細い土地にも
家を建てないといけないんだから東京ってやつは……