青森へ(1日目)

世の中も少し落ち着いてきて、ようやくこのゴールデンウィークに青森へ。
しかし、休みの予定がはっきりしなかったので345の3連休のみ。
妻は一足先に熊本に帰っている。
本当は僕も熊本に行くつもりが、二転三転して結局青森となった。
青森は2020年の正月以来、2年半ぶり。
 
7時起き。
部屋の中を片付けて掃除機をかけてペットシッターさんを迎える準備をする。
玄関を箒ではく。廊下の小窓を開けておく。
ここ数日してきたように花瓶の水を入れ替える。
洗濯物を干して、みみたのカリカリの皿にたっぷりと入れて家を出る。
出ようとするとみみたは階段の上からボールを落としてくる。
果たして3日間、おりこうさんにお留守番できるか。
 
9時前に家を出る。
中野坂上で丸の内線に乗り換える。
東京駅に向かう、大きな荷物を抱えたりカートを引いている人たちが大勢いる。
東京駅もまた混雑していた。行きかう人でごった返している。
人の多さにまごまごしている人もいる。
コロナ前のゴールデンウィークに戻ったかのようだ。
 
大丸の地下で昼食べるものを選ぶ。
これまで、帰省するときはここで迷うのが楽しかった。
今回も人の波を縫いながら30分以上かけて選ぶ。
前は買い過ぎ、食べ過ぎて夜のごはんが食べられなくなるぐらいだった。
そんな日に限って母はすき焼きをつくったり、市場で買った刺身を用意していた。
今回は小さな弁当ひとつと、総菜のセットひとつだけにすると心に決める。
ここもまた大勢の人で人気の店の前は身動きもままならず。
そんな中、何度も行き来して
築地の店の海老イカ天丼と定番、RF1のビール・バルセットにした。
 
地下街のファミマで缶チューハイと氷を買って改札の中へ。
グランスタも新幹線改札の前も年末並みの混雑。
初めてeチケットで改札をくぐる。
PASMO のカードに紐づけている。
うまくいかなかったらどうしようと早めに向かったのだが、あっさり通ることができた。
航空会社のeチケット対応に比べて鉄道会社はいつ? と思っていたけど、
このコロナ禍の間に大きく変わっていた。
新幹線のホームのキオスクもセルフレジが導入されていた。
しかしなぜか酒類は不可で、缶ビールを買うために店員に対して現金で支払った。
国技館の焼き鳥も置いてあったので追加で買った。
 
11:28 の「はやぶさ」に乗る。
その前が「あさま」で全席自由席。車両ごとに何十人と並んでいる。
JRの係員に列を誘導されていてもホームがカオスだった。
ようやく席に着く。
隣に若い女性が座る。
以前なら気にせずのんびり弁当を食べて
ダラダラと缶ビール、缶チューハイを飲んでいたものだけど
コロナ後そういうのもはばかられる。
弁当や総菜セット、焼き鳥を急いで食べて
缶ビール1本、缶チューハイ2本それぞれロングを次々と飲み干した。
結果仙台に着くまでに全て飲み終えてその後は酒を我慢した。
そもそも車内販売がなくなっていた。
臨時列車だからか、コロナ後営業をやめたのか。
 
東京駅までは佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』を読んでいた。
新幹線の中では人間椅子の30周年記念本『椅子の中から』を読む。
メンバー同士のインタビューや、スタッフの証言、
語りおろしによるアルバムの解説など。
面白くて新青森まで読み続けた。
 
飲んだ後だったので仙台を過ぎたあたりで寝落ち。
目を覚ますと遠くの山に雪が残っていた。
盛岡で20分ほど停車して秋田行きの「こまち」を切り離す。
外の空気を吸いに車両の外に出る。
意外と肌寒かった。
 
16時過ぎ、予定通り新青森駅に到着。
青森駅行きに乗り換える。
持ってきた上着を着る。
青森駅はこの2年の間にガラッと様変わりしていた。
確か改修工事をその頃から行っていたような。
ピカピカと新しくなって改札の位置も変わっていた。
しかし改修工事がまだ続いていて改札以外は何もないに等しく、
仮の通路があるばかりで迷宮のようだった。
 
外に出てみてみると
LOVINA の隣がすっぽり空いて、工事現場の囲い。
その向こうに新しい駅舎。
新町の入り口まで歩いていく。
スイートポテトの店ができていて若い女の子たちで行列。
賑わっているのはそこぐらいで、アーケード街で営業している店は一握り。
345休みますと貼り紙をしているところもちらほらあったけど、
ゴールデンウィークとは思えないような人通りの少なさだった。
紅屋のあった辺りも再開発なのか取り壊されていた。
 
アーケード街を出て通りを渡る。本町に入る。
中三デパートが閉店して、規模をかなり小さくした店舗が営業していた。
婦人服を売っている。しかしこんな場所では全然人は来ないだろうと思う。
中味噌のカップラーメンも売っていると貼り紙があった。
 
歩いて家に帰る。
17時過ぎ。風呂を沸かして入る。
母はカレーを作って待っていた。
こころ旅を見ながら食べる。2018年京都の総集編。
何年か前に帰省したら母がこころ旅を見ていたので、僕も見るようになったのだ。
母の洗った食器を拭く。
母に頼まれて新聞広告に出ていたマスクを一箱注文する。
電話の時刻を合わせる。
 
鑑定団など東京で見ていた番組もこちらでは入らず。
疲れているし22時には寝てしまおうかと思う。